北中米W杯1次リーグF組第2戦(20日=日本時間21日)チュニジア戦に臨む日本代表は右シャドーを務めているMF久保建英(25=レアル・ソシエダード)が左ヒザの負傷により欠場が濃厚となった。大幅な戦力ダウンが懸念される中、どんな戦いを見せるのか。元日本代表MF前園真聖氏(52=本紙評論家)が、森保ジャパンの今後を分析した。

 ドロー決着となった初戦のオランダ戦で負傷した久保は車イスで会場を去った後、精密検査を受けた。重症説も報じられる中、久保は自身のSNSを更新し「まだまだこっから」と前向きな言葉を記したが、少なくともチュニジア戦は欠場することは確実だ。

 主力不在となるチームは、どんなメンバーで戦うことになるのか。前園氏は久保の代役について「(鈴木)唯人(フライブルク)ですかね。シャドーなら(伊東)純也(ゲンク)とか堂安(律=Eフランクフルト)もいますけど…」。チームの戦い方から右サイドで起点になる堂安と、試合終盤に切り札として投入する伊東ではなく、鈴木を抜てきする可能性があるという。

 ただ「久保の代わりはいないんです。オランダ戦では(負傷でメンバー外の)三笘(薫=ブライトン)が務めていた左シャドーに前田(大然=セルティック)を起用しましたよね。前田は三笘とスタイルもキャラクターも違います。チームとして戦い方を変えました。だから久保がいないなら日本も違う戦いをすることになる」とも指摘した。

 そんな中で迎える第2戦に向け「チュニジアは(サブリ・ラムシ監督からエルベ)ルナール監督に代わりましたけど、そこを抜きにしても、自分たちのやるべきことをやってくる。しっかりと守備を構築して、カウンターを狙う堅守速攻ですね。チュニジアは負ければ敗退となるので、日本にとっては気が抜けない相手」と分析した。

 その上で「カタールW杯の第2戦でコスタリカの守備をこじ開けられずに苦戦したことを思い出します。今大会ではスペインだって、カーボベルデにゴール前を固められてなかなか崩せなかったですから(結果は0―0)」と強調。「日本が堅い守備を突破するには、いかにサイドから攻めるか。堂安、中村(敬斗=スタッド・ランス)がドリブルで仕掛けて(相手を)1枚はがせば数的優位がつくれてチャンスになる」という。

 ただ、単にサイドから攻めるというわけではない。前園氏は「逆サイドにまで飛ばして、相手のスライドを遅らせる。左右に揺さぶることで相手の守備ブロックにズレをつくることがカギになる」と指摘。「あとはパススピードを速くしたり、FKやCKのセットプレーも有効。先制すれば相手も前に出てくるしかない。そうなれば2、3点は取れるはず。この組は得失点差も大事ですから」と読み解いた。

〝マイアミの奇跡〟を起こしたアトランタ五輪のキャプテンは「日本にとってチュニジアに勝つのはマスト。次に、大量得点を狙うことでしょう。F組は混戦でスウェーデンとの最終戦で大量ゴールは難しいので第2戦が重要になる」とし、森保ジャパンの大勝を期待していた。