日本代表イレブンに欧州ビッグクラブが熱視線を注いでいる。北中米W杯1次リーグF組初戦(14日=日本時間15日)で強豪オランダと2―2のドローだった森保ジャパンのMF中村敬斗(25=スタッド・ランス)やGK鈴木彩艶(23=パルマ)ら選手の獲得に欧州クラブが〝照準〟を合わせており、W杯後にステップアップするのは間違いなさそうだ。
J1クラブに外国人監督らを送り込んでいる代理人は「ビッグクラブのスカウトたちも日本の試合は見ているよ。(オランダ戦で活躍した)中村とか彩艶にオファーが届くのは間違いないんじゃないか。中村は左サイドでオランダ相手に何度もチャンスをつくっていたし、決定力もある。彩艶もビッグセーブで日本を救ったしね」と語った。
W杯は「選手の見本市」とも言われるように戦力増強をもくろむ各クラブにとっては選手を見極める貴重な大会だ。カズこと元日本代表FW三浦知良(J3福島)の代理人を務めた田路雅朗氏はかつて「スカウトは普段のプレーはもちろんだけど、世界が注目する真剣勝負のW杯で何ができるかを見ている」と、語っていたように大舞台でのパフォーマンスを重要視しているという。
中村はチームが2部に降格した昨夏は移籍に失敗しており、今夏こそ移籍を実現させたいところだが、イタリアメディア「romapress」は「W杯は例年通りローマ(イタリア)が狙う可能性のある複数選手を浮き彫りにしている。ローマはストライカーを探しているからだ」と指摘。移籍事情に精通するジャンルカ・ディマルツィオ記者は「中村のプレースタイルは理想的といえる」とし、ローマがオランダ代表MFクリセンシオ・サマービル(ウェストハム)とともに獲得へ興味を示しているという。
また鈴木については以前にもオファーを出した名門マンチェスター・ユナイテッドをはじめ、チェルシー、アストンビラ(いずれもイングランド)が今夏の獲得に向けてリストアップしていると報じられており、W杯での大活躍を受けて正式オファーに発展することもありそうだ。他にもMF佐野海舟(25=マインツ)やMF鎌田大地(29=クリスタルパレス)ら多くの日本イレブンにステップアップの可能性が指摘されている。
中村の移籍金は1500万ユーロ(約27億8000万円)、鈴木は2000万ユーロ(約37億円)とみられているが、ビッグクラブからすれば困惑するような金額ではない。今後もイレブンが好パフォーマンスを発揮し、日本が快進撃すれば、好条件のオファーが殺到することになりそうだ。












