9日のテレビ朝日系ドラマ「リボーン~最後のヒーロー~」最終話で、中村アン演じるヒロインの更紗が深い包容力とともに、自身を取り巻く光誠と英人(高橋一生の二役)の苛烈な人生を引き取った。
新興企業を率いる光誠が何者かに突き落とされて死んだはずが、風貌がそっくりで事故により生死の縁をさまよっていた英人に転生。時代も2012年に戻っていた。英人は、光誠がカネに物を言わせて再開発で立ち退かせようとする没落商店街でクリーニング店を営む。その恋人が画家である更紗。対立する立場にある男性2人がついに最終話で対峙した。
英人の中身は光誠ながら、商店街の人々との交わりを通じて心も同化していく。一方、光誠も自身に英人が乗り移っていたことを告白して英人を驚かす。異なる人物を演じてきたことで英人(中身は光誠)が「自分が誰なのか分からなくなっていった」と明かせば、光誠(中身は英人)も「自分が何者なのか分からなくなってきました」と苦悩ぶりを語った。
同様に、2人とも人格的にも外見の人物になり切ってしまったのではないかとも明かす。結局、英人(光誠)は「置かれた環境なんだ。どこに身を置いて、誰といるかで人の性格なんて変わってしまう」ことを実感。同じ体験をした2人は〝同志〟のような関係になってしまった。
この間、揺れていたのが更紗だった。光誠(英人)は画家活動を支援してくれた恩人ながら、立ち退き問題で微妙な関係に。「何かあったら」と名刺を渡され、前回2日の第8話では名刺に見入って迷うようなシーンが2度あったが、連絡をとった様子はない。
そして最終話終盤、英人(光誠)と川べりを歩く。「あなたは誰なの? 私の知ってる英人でもない、私の知ってる根尾光誠でもない」。疑問をぶつけたが「誰でもいいか。いま私の目に前にいるのがあなただから」と結論を出し、やがて英人は並んで座る更紗の肩に頭を乗せた。
環境次第で人は変わるという英人に応じるかのように、「いま目の前にいる」中身は光誠の英人を選んだ。深い包容力を示した更紗。その後、光誠(英人)の消息は途絶え、英人(光誠)は遺影の人に。男2人が消え、残された更紗は赤ちゃんを抱いていた。仕事に恋愛、子供もできた更紗は最大の〝勝者〟だった。












