「ザ・ボス」ことブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが31日、反トランプ政権批判を最大目的に掲げた全米ツアー「ランド・オブ・ホープ&ドリームズ」をミネアポリスのターゲットセンターでスタートさせた。米紙USAトゥデイが3月31日、報じた。
初日公演でブルースはトランプ大統領を正面から批判して「恐怖ではなく希望を」と訴えた。セットリストは、エドウィン・スターの1970年の反戦歌「ウォー」で幕を開け、自身の最新曲で米国移民関税執行局(ICE)による移民弾圧を糾弾した「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」など政治的な楽曲が盛り込まれ、コンサートは最近の移民政策に対する抗議活動と結びついた。
ブルースは「われわれは危険な時代に生きている」と語りつつ、トランプ政権を「腐敗していて無能で、人種差別的で反逆的だ」と非難した。さらには超満員の聴衆に対し、海外に派遣されている兵士たちのために祈り「芸術と音楽の正義の力を共にたたえ、恐怖ではなく希望を選ぼう」と呼びかけた。
ブルースはイラク戦争への抗議として、2003年の「ザ・ライジング」ツアーから「ウォー」を定期的に演奏している。またこの曲を、愛国歌としてしばしば誤解されがちな1984年の大ヒット曲「ボーン・イン・ザ・USA」と組み合わせることで、強烈な二重のインパクトが生まれ、大観衆も力強いコーラスで応えた。
ブルースは最近、ミネアポリスで多くの時間を過ごしている。3月28日には、ミネアポリス市民のレネー・グッドさんとアレックス・プレッティさんが連邦捜査官に射殺された事件を受けて1月にリリースした「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」を、同市で開催された「ノー・キングス」(王はいらない)集会で演奏した。この集会は、トランプ氏の政策とリーダーシップに抗議するために全米で3000以上の会場で行われた集会の一つだった。
「彼らは間違った街を選んだ」とブルースはICEを痛烈に批判して「ミネアポリス、そしてミネソタ州の力強さと連帯感は、全米にとってのインスピレーションだ」と市民に勇気を与えた。
今回のツアーは全20公演で、ICEが重点的に取り締まりを行っている都市を最初のうちの数公演地とするなど、戦略的に計画されている。ミネアポリス公演の後、バンドは4月3日にオレゴン州ポートランド、同月7日と9日にロサンゼルスで公演を行う。ツアーは5月27日、トランプ氏のお膝元であるワシントンD.C.のナショナルズ・パークで幕を閉じる。同公演は唯一のスタジアム公演となる。












