今年のキーワードは「アジア」? 格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(62)がインタビューに応じた。7日に今年最初のイベント「RIZIN.52」を終え、今後の展望について言及。さらに東南アジアから日本に本格進出し、来月から毎月国内大会を開催すると発表した格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」や東京ドームに進出するボクシング界への思いを激白した。

 ――今年最初の大会を終え、改めてこれからの展望を教えてください

 榊原CEO(以下、榊原)この10年で紡いできたストーリーを継続しながら、もう1つのテーマとしてもっと世界の人たちに注目してもらえるような方向性を打ち出していきたいと思います。

 ――となると外国人選手の起用が増えそうだ

 榊原 海外から「RIZINに出たい」という売り込みがすごいんですよ。そういう選手に戦う機会を提供していきたい。日本人選手との試合を組めば、日本人対決とはまた違う独特の熱があるので。そうやって次の10年に向けてもう少し世界でのプレゼンス(存在感)を高めていきたい。飛躍に向けて海外のマーケットに積極的にチャレンジしていきたいなと。

 ――海外での配信も重視したいとのことだが

 榊原 そうです。アジア圏の人たちはほとんど時差なく日本でやっているものを見られるわけだから。今はネットでつながっているので、そういうアジアの人たちに見てもらえれば同時視聴で何百万世帯とか何千万世帯って見られるわけです。

 ――北米だけでなくアジアも重視すると

 榊原 日本でやれたことをアジア圏で広げることはそんなに難しくないかなとも思っていて。北米は北米でちゃんと地固めしてプレゼンスを高めていければ。

 ――逆にアジア各国で大会を行っていたONEが日本で存在感を強めようとしている

 榊原 他のマーケットではどこも世界中で成功せず、最後にこの10年かけて僕らが耕した日本のマーケットに〝最後の生きる道を見出せれば〟ということでチャレンジしてくるんだろうなというふうに思ってます。

 ――国内で毎月興行を行うと。脅威ではないか

 榊原 自由競争の世界なので。彼らは彼らで日本の人たちに愛される舞台になっていく努力は一生懸命するんだろうし。僕らは僕らで作ってきた世界観をこれまで以上にアジアとか世界に広げていけるようなチャレンジをしていきたい。そういう意味でライバルでもあると思います。

 ――ライバルですか

 榊原 そう。〝ライバルが1つ増えたな〟としか捉えてないですね。ただどこのライバルとも僕らはオープンマインドなんで。建設的にこのマーケットを大きくするための話し合いとかチャレンジはどことでもしたいなと思っています。

 ――ライバルと言えばボクシング界は5月2日に東京ドームに進出する

 榊原 ボクシング界は僕らとはちょっと興行の作り方は違うけど、井上尚弥選手を中心として求心力のある大会になるんじゃないかと思います。単純に、僕らからすると〝すごいな〟と認めざるを得ない。ボクシングもやっぱりライバルなんで。負けないように僕らも頑張ろうと思いますね。