ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30=帝拳)、WBA世界ミニマム級王者・松本流星(27=同)、WBA世界バンタム級4位・増田陸(30=同)の勝利からの一夜明け会見が16日、都内の所属ジムで開かれた。幼少期に格闘技を教わった格闘家の故山本 “KID” 徳郁さんの誕生日に1年ぶりの世界王座奪回を果たした岩田は、日本人同士のタイトル戦を希望。恩師とキックボクサーの魔裟斗のような名勝負で盛り上げることを将来の目標に掲げた。

 前日はタイのレジェンドである2階級制覇王者ノックアウトCPフレッシュマートに、8回負傷判定で勝利した岩田。この日は「勝ってホッとしています。練習していたことがしっかり出せたのはよかった」と喜びをにじませた。会見後にはKIDさんの姉・美憂とともに墓前に勝利を報告しに行くことも明かした。

 次戦は同級休養王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)か同級1位エリク・バディージョ(メキシコ)との指名試合になる見込みだが、岩田自身は他団体王者との統一戦を希望するとともに「日本人同士は本当にやってみたい」とアピールした。

世界王座挑戦を控える谷口将隆
世界王座挑戦を控える谷口将隆

 同級の日本人王者は岩田のみだが、4月3日にWBO同級4位・谷口将隆(ワタナベ)がWBA・WBO同級統一王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に挑戦し、谷口が勝てば日本人同士の統一戦の可能性が出てくる。岩田はこの一戦について「ニュートラル」な立場を強調しながらも「しっかり見ようと思う」と強い関心を示した。岩田と谷口はアマチュア時代に2度対戦し、1勝1敗。実現すれば決着戦の意味も持つ。

 そして、ボクシングではないが、日本人同士で思い出されるのは、2004年と15年の大みそかの2度行われた日本格闘技の2大スター、KIDさんと魔裟斗の対戦。04年の対戦はテレビの瞬間視聴率が30%を超える盛り上がりを見せた。この一戦を見て格闘技に興味を持ったという岩田は「そういう日本人同士の、歴史に残る試合をやりたい」と目を輝かせた。

 恩師のように日本を興奮させることはできるか。

2004年の大みそかに激闘を見せた山本“KID”徳郁さん(右)と魔裟斗
2004年の大みそかに激闘を見せた山本“KID”徳郁さん(右)と魔裟斗