名古屋の劇団四季が熱田神宮の側で再スタートを切る。7月5日より新劇場「MTG名古屋四季劇場・熱田」でこけら落とし公演「オペラ座の怪人」を上演する劇団四季は16日、熱田神宮で公演成功祈願参拝を行った。本殿に近い聖域で行う御垣内参拝には、吉田智誉樹代表取締役のほか、オペラ座の怪人役・岩城雄太とクリスティーヌ・ダーエ役の奥平光音が参加。絵馬も奉納した。

お祓いを受ける吉田智誉樹代表取締役(中)ら
お祓いを受ける吉田智誉樹代表取締役(中)ら

 参拝を終えた岩城は「温かい何かで背中を押していただいた気持ち」、奥平も「開幕に向けて改めて身が引き締まる思い」と約3か月半後に迫った初日への思いを語った。

 名古屋駅近辺から大きく場所を移した新劇場は、トレーニングギア「SIXPAD」や美容ブランド「ReFa」で知られる株式会社MTGの所有地に建築され、契約期間は22年。MTGがネーミングライツも取得した。吉田社長は「一緒に力を合わせて熱田の地を盛り上げていこうと思っています」と話し、今後のコラボにも含みを持たせた。

「キング・オブ・ミュージカル」と呼ばれる「オペラ座の怪人」が名古屋で上演されるのは約10年ぶり5度目。前回との違いについて、2020年より怪人を演じている岩城は「20年のときに海外からオリジナルに関わった演出、音楽監督の方と演出し直しました。10年前よりもファントム、クリスティーヌや(その幼馴染の子爵)ラウルの感情の起伏がすごく激しいものになっていると思います」という。

 さらに全編を貫く〝音楽の魔術師〟アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲について、奥平は「音楽が秀逸すぎるがゆえに、それに乗りすぎてしまうと自分の役から離れてしまうような感覚があります。ですので、自分のリアルな気持ちや脚本から受け取るメッセージ性を乗せれるようにたくさんお稽古して参りました」といい、オリジナルの持つ魅力やメッセージ性を豊かに表現する努力を重ねてきたと話した。

 好きな楽曲は「お墓のシーンの三重唱」(奥平)「クライマックスに向かう、曲がり角のような歌であるザ・ポイント・オブ・ノーリターン」(岩城)。今夏、2人の歌声が熱田の杜を魅了する。