俳優の林香純が7日、兵庫県内で行われたミュージカル「赤毛のアン」京都公演(10月4日~11月24日=京都劇場)に向けた合同取材会に出席した。

 同作品は、1908年に出版されたカナダの作家ルーシー・M・モンゴメリーの代表作「赤毛のアン」をミュージカル化したもの。プリンス・エドワード島に住むカスバートきょうだいの元にやってきた孤児アン・シャーリーが繰り広げる騒動と、こだわりの音楽で少女の成長を描く。

 2012年にアン役を演じ、再びアン役に挑戦する林は「『赤毛のアン』で劇団での初舞台を踏んで以来、私にとって特別な作品に、再びアン役として挑戦でき、非常に光栄です。プリンス・エドワード島の自然の中で、アンが成長していく姿を通して、ささやかだけれど本当の幸せを感じていただけたらと思います」とアピールした。

 昨年9月にアンの故郷であるプリンス・エドワード島を訪問したという。「自然の壮大さが自分が想像していた以上のもので、現地の方ともふれあう機会がありまして、お宅におじゃまさせていただいたんです。家族がすごく近いというか、助け合って生きてらっしゃると感じた。幸せの価値観というものが自分の中で大きく変わった」と説明した。

 小学1年生のころから役者として過ごしてきた。「学校に行きながら劇場に通うというような変わった生活をしていた。全然自分の人生に悔いはないんですが、きっとアンもプリンスエドワード島の自然によって想像力を加速させたんじゃないかなって思うんで、そういう環境に自分が身を置いていたら、もっと違う人間になっていたんじゃないかな」と想像を膨らませていた。

 26歳の時に手術したという。「苦しい時期が長くありまして。本番中に声が出なくなってしまって。本当にたくさん歌があって、お芝居がある役をさせていただいていた時に、最初のシーンでまったく声が出なくなってしまった。蚊の鳴くような声で最後までやって、病院に行ったら、声帯の病気になってしまっていて『手術しないとダメだよ』というふうに言われて。その後、もう一度復帰したんですけど、また再発してしまって手術しました。声自体はすぐ戻るんですけど、トラウマになってしまって、舞台に立つのが怖くなってしまって。(7年ほど)メインキャストにあがってくることができなかった。赤毛のアンが、私の『もう一回チャレンジ』みたいな機会になりましたね。感謝してます」と意気込んでいた。