【カップめん評論家taka :a激推し! トレンド最前線】大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。カップめんファンなら、今回の5アイテム、全部味わってみて損はないぞ!

【お湯を注げば自然な粘りが!】セブンプレミアム「おくらとめかぶ 鰹と昆布だしのうどん」(158円+税)
 

 セブン―イレブンのオリジナルカップめんがヤバすぎる。まず驚くのはその価格だ。値上げラッシュのなか、いくらレギュラーサイズとはいえ158円(税別)という設定は、この時点で賞賛に値する。しかし、本当に恐ろしいのは中身だ。具材にはカップめん業界では珍しいオクラとメカブを惜しみなく使用。お湯を注げば自然な粘りが生まれ、健康的なイメージだけでなく食べ応えにも寄与している。

つゆのとろみで生まれる一体感
つゆのとろみで生まれる一体感

 さらに、米麹を練り込んだノンフライうどんも秀逸。フライめんにはない洗練された風味と密度感があり、なめらかな艶肌でありながら、つゆのとろみで一体感も申し分なく、だしをふんだんに効かせたうまみ重視のつゆも含め、非の打ち所が見当たらない。正直、このブランドの真価に恐怖を覚えたほどである。

【ひな祭りをテーマに期間限定で】まるか食品「ペヤング ちらし寿司風やきそば」(236円+税)

 まるか食品の看板ブランドから前代未聞の新作が登場した。なんと“ひな祭り”をテーマに開発された期間限定のカップやきそばだ。発売50周年の節目に、まさかの斜め上を行く発想で攻めてくるところがペヤングらしいけれど、これはキワモノではない。

江戸前寿司の原点ともいえる「赤酢」を使用
江戸前寿司の原点ともいえる「赤酢」を使用

 ソースには和風だしにエビのうまみ、さらに柚子皮パウダーのアクセントを加え、江戸前寿司の原点ともいえる「赤酢」を使用。ツンとした刺激は抑えられ、まろやかな酸味とコクが広がる。ラードの香ばしさが漂うフライめんとの相性も意外にも良好で、なおかつ食後に残る余韻があまりにも“ちらし寿司”な衝撃の一杯。さらに特筆すべきは「さくらの葉入りフレーク」という、これまた前代未聞のアイテムで、桜の香りと鮮やかな彩りで見た目にも余念がない。すでに桃の節句は終わっているが、単なる話題作りではないこの本気、試す価値は十二分にあるだろう。

【“ちゃん系”の原点とされる名店が監修】セブンーイレブン「ちえちゃんラーメン 中華そば」(248円+税)

 いま都内を中心に勢力を拡大している“ちゃん系”ラーメンがカップめん界に参戦の大ニュース。しかも、その原点とされる名店が監修したのが本商品。再現度云々の前に、まず肝を抜かれたのが具材の圧倒的なボリュームだ。

味覚を直撃する豚の旨みと豚脂の芳ばしさ
味覚を直撃する豚の旨みと豚脂の芳ばしさ

 このカテゴリーを象徴する切り立てチャーシューの完全再現は、さすがに縦型カップでは不可能といわざるを得ない。しかし、そこを肉の量でカバーする潔さたるや。味付豚肉と挽肉をこれでもかと投入したサービス精神は、まさに“ちゃん系”の心意気を具現化している。とはいえスープの“しょっぱさ”が物足りない、常連客はそう唱えるだろう。けれども味覚を直撃する豚の旨みと豚脂の芳ばしさは特筆に値し、めんの重量も平均値を超える85グラムと食べ応えも申し分ない。それでいて販売価格は縦型ビッグの相場を下回っている、ひとつのカップラーメンとして実に高い完成度を誇る一杯だ。

【絶対王者のプライドを見た!】日清食品「日清焼そばエクストリームU.F.O.」(259円+税)

 カップ焼そば界の絶対王者が放った、発売50周年の節目を飾る“究極進化”を豪語した本商品。ソースの濃さ、めんの太さ、具材の体積に至るまで、あらゆる数値を引き上げた全部盛りスペックに、筆者も否応なく期待度を上げられた。結論からいうと、これはオリジナルとは別物だ。鉄板で焼いたような芳ばしさが際立つソースに、パスタのようなベクトルを歩んでいる歯切れの良い太めん。さらにしょうゆのアクセントも目立つなど、いつもの強烈な濃さと香りだけに頼っていない、どこか本格的な佇まいには日清食品のプライドを見た。しかし、究極進化を謳うにはインパクトの弱さが否定できない。

鉄板で焼いたような芳ばしさが際立つソース
鉄板で焼いたような芳ばしさが際立つソース

 もっと“やりすぎ”てもよかったのではないか――などと筆者は感じたが、すでに第2弾が控えている手前、あえて初手は安牌を切ったのかもしれない。また違いを比較する価値は十二分にあるため、食べ進めるうちにエクストリームのほうが深くハマる可能性もあるだろう。ぜひ、王者の答えと“究極進化”の度合を見定めてほしい。

【力士の“優しさ”が宿っているよう】エースコック「爆盛りの名店 らー麺土俵鶴嶺峰監修 濃厚魚介豚骨らー麺」(348円+税)

 元力士が営む横浜の名店が本場所を変え、カップめん業界に土俵入りを果たした。スーパーカップ1.5倍を超える大容量の容器と、その大きさに恥じない極太めん120グラムの重量は、まさに“爆盛り”と呼ぶに相応しいだろう。また鶏つみれをイメージした豆腐鶏団子、麩、花かまぼこを組み合わせた具材は、ちゃんこの造詣が深い元力士のこだわりが反映されている。けれどもいざ組み合いを始めたら、豆腐鶏団子の数や食感が頼りなかったり、何度も擦られてきた魚介豚骨という味のジャンルだったり、いささか個性が見出せないかもしれない。

鶏つみれをイメージした具材
鶏つみれをイメージした具材

 正直、味の感想として残ったのは“ふつうにおいしかった”という平凡なものだった。しかし、この穏やかな着地にこそ、戦いの場を離れた力士の“優しさ”が宿っているようにも捉えられる。刺激を追い求めている現代の風潮とは一線を画す、大きな懐で包み込んでくれるような安心感。それこそが真意であり、最大の見どころかもしれない。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。