ボクシングの二大世界戦の会見が6日、横浜市内で開かれ、5月2日に東京ドームで世界スーバーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)にWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)が挑戦、WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30=大橋)に同級4位・井岡一翔(36=志成)が挑戦することが発表された。

 井上が中谷に呼びかけてから約1年、日本史上最大の対決がついに実現する。権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じたランキング)で2位の井上と7位の中谷。4階級を制覇した井上は32勝(27KO)、4階級制覇がかかる中谷も32勝(24KO)の無敗同士だ。

 登壇時に両者はにこやかに握手を交わしたが、会見では静かな火花を散らした。井上は決戦までに「すべてを高めます。そうでなければ過去最高の自分を出すことができない。守る気持ちは一切ない。中谷潤人を倒すために全力でぶつかります」と気持ちを引き締めながらも、「ボクシング界にとって歴史的な日になると思いますけど、僕のボクシング人生においては一つの通過点でしかないと思っている」と自信を示した。

 一方の中谷は昨年12月の前戦で苦戦したが、「たくさん得るものがあったので、そこと向き合って、いますごく成長ができている」と手ごたえ十分。この一戦を「僕のキャリアで一番大きい試合になる」と位置づけ、「井上選手は最強と言われているので、最強の名称をいただきたいと思っています。井上尚弥という男に勝利して、必ず世界チャンピオンになりたい」と宣言した。

 そしてもう一つの世界戦もビッグマッチだ。拓真は井上の弟、井岡は勝てば日本初の5階級制覇を果たす。拓真は日本人相手には無敗の井岡に対し、「レジェンドの井岡選手に日本人初黒星をつけたい」と意欲十分。井岡は「必ず世界チャンピオンに返り咲いて、5階級制覇を成し遂げたい」と言葉に力を込めた。