フィギュアスケートペアで五輪3連覇や世界選手権10連覇など史上最強の女王として君臨したロシアのイリーナ・ロドニナ氏が、同国の育成体制について自戒を込めて警鐘を鳴らした。

 ロシアメディア「チャンピオナット」は「オリンピックフィギュアスケートで3度の金メダルに輝いたイリーナ・ロドニナは、現代のロシアのフィギュアスケート選手のキャリアの短さを批判した」と報じた。

「これはアスリートだけの問題ではなく、政府にとっても問題だ。わが国は、18歳ですでに〝おばあちゃん〟となっている少女たちに、巨額の資金を投入している。アスリートは模範となるべきだと常に言われているが、ここでは、最も優秀な選手は2年後にショーに出場し、賞金を稼いでいる」とロシアでは特に競技年齢のピークが若年化し、18歳はベテランのような扱いで早期に競技を引退する選手が多い現状を問題視した。

「正直、彼女たちには同情する。少なくとも(国内大会を主催する)チャンネル1がKVNからフィギュアスケートに切り替え、彼女たちをそこに出演させているのは良いことだ。とはいえ、素晴らしい才能を持つ選手にとって、数年のキャリアでは短すぎる。結局のところ、私たちはフィギュアスケーターをショーではなく、プロとしてのキャリアのために育成しているのですから」と競技者としての選手生活の期間を延ばすことが重要だと力説した。

 衝撃的なロシアフィギュアスケート界の実態。同国内でも育成方法を巡って意見が分かれているようだ。