ミラノ・コルティナ五輪のスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)3位決定戦(17日=日本時間18日、ミラノ・スピードスケート競技場)が行われ、高木美帆(31=TOKIOインカラミ)、野明花菜(21=立大)、佐藤綾乃(29=ANA)の布陣で挑んだ日本は米国を下して銅メダルを獲得。2大会ぶりの優勝は逃すも、3大会連続で表彰台を奪取した。チームをけん引したエース・高木は〝サングラス〟にもこだわりを詰め込んでいる。
日本のお家芸で意地を見せた。準決勝はオランダに0秒11差で敗れるも、高木は「気持ちをすぐ切り替えた」。米国とのメダル決定戦は序盤こそ隊列が乱れる場面もあったが、2分58秒50でフィニッシュ。米国に3秒50の大差をつけた。高木は「悔しい部分はあるけど、銅メダルまで一緒に取りに行くことができたのは、自分の中での大事なもの。感謝の気持ちでいっぱい」と振り返った。
その高木は今大会3個目の銅メダルで、自身が持つ五輪の日本女子最多通算メダル数を10に伸ばした。五輪の舞台で安定したパフォーマンスを発揮するエースは、他の代表選手と同じくオークリー社製のサングラスを使用。レンズは各選手の好みに合わせてアレンジされており「やや色が濃いながらもコントラストが鮮明に分かる」レンズを愛用している。
その理由について、同社の石﨑義孝氏は「集中力を高めるために、外部の余計な情報をある程度削ることを意識しつつ、氷上が鮮明に見えるレンズを好んでいる。本人の性格としてもレースが近づく中で、余計な情報を入れずに集中力を高めていくところもあると思う」と説明。レースによって会場の明るさが変わることもあるが、昔から基本的に同様のレンズを使い続けているという。
集中力は高木にとって重要なキーワード。高木以外にプロ野球選手などもサポートする石﨑さんも舌を巻くほどだ。「本人は意識していないかもしれないが、レースが近づいてきてスイッチが入った時の会話は最小限になる。その雰囲気に入った時は僕も連絡や会話は最小限にする。スイッチの切り替え方はやっぱりトップアスリート。レースの直前や、ここぞの時のスイッチの入れ方はいろんな競技のアスリートの中でもやっぱりトップクラス」と明かした。
すべては最高の状態でレースを迎えるためだ。今大会も終盤戦となり、残された種目は金メダルを目指す本命の1500メートル(20日=同21日)のみとなった。高木は「パシュートを経て自信を得られた部分もある。長い距離を滑ることに対して、本当に強い気持ちを持って挑みに行きたい」。最高のフィナーレへ、最後の力を振り絞る。














