ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケートペアフリー(16日)で、〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=ともに木下グループ)が、世界歴代最高の158・13点をマーク。合計231・24点でショートプログラム(SP)5位から大逆転で金メダルを獲得した。この快挙に、ロシア王者がいちゃもんを付けたが、メダリストたちは、これに〝反論〟し称賛した。

 アレクサンドラ・ボイコワとペアを組み北京五輪4位、3度ロシア王者に輝くドミトリー・コズロフスキーは、ロシアでの五輪中継で解説を務めた。ロシアメディア「スポーツ」によると、りくりゅうの得点が表示されると怒りを表明。「これは明らかにやりすぎ。フリープログラムで158点は、このペアにとっては明らかに過剰。この点数は、彼らの演技内容とはまったく釣り合いません」と不満を表明。

「これは審判陣によるまったく不真面目な行為。これから氷上に立つ選手たちに対してまったく見苦しい、無神経な行為です」と続け、物議を醸した。

 この発言をふまえ、同メディアはりくりゅう得点について大会後に出場選手にロシア語で質問し検証。銀メダルのアナスタシア・メテルキナ、ルカ・ベルラワ組(ジョージア)は「(りくりゅうの)演技自体は見ていないが、非常に高い得点だったと聞いている。彼らがそれに値する成果をあげた言いたい。彼らは長い間この瞬間を目指し、ショートプログラム後の見事なカムバックを果たした。誰にでも失敗はある。しかし、失敗後に立ち直り、前進する姿は、非常に素晴らしいものです」とベルラワが答え、納得の得点だった。

 また、銅メダルのミネルバファビエンヌ・ハーゼ、ニキータ・ボロディン(ドイツ)にもりくりゅうの得点に同意するかを問うと、ボロディンは「氷上に出る準備をしていてちらっと見ただけ。日本人は非常に強いので、これほど高いスコアをもらったのも不思議はない」と断言した。

 また、クリーンな演技を見せフリー3位だったが、全体で4位だったマリア・パブロワ、アレクセイ・スビアチェンコ(ハンガリー)にも直撃。スビアチェンコは「チーム戦の後、日本チームがどれだけの得点を獲得するかは明らかだった。だからこれは驚きではない。とにかく、みんなよくやったと思います。現時点で、彼らは世界一です」と称賛した。

 同メディアは「大会のメダリストたちはコズロフスキーの怒りに同意していない」と報道。スポーツマンシップをたたえていた。