ミラノ・コルティナ五輪アルペンスキー男子回転(16日)で、金メダルを目前で逃したノルウェー選手の行動が注目を集めている。
アトレリー・マグラス(ノルウェー)は1回目で首位に立ち、2回目に臨んだ。しかし、滑走の途中で旋門のポールを両足でまたぐ痛恨のミスで失格。滑走を中止したマグラスはストックをコース外に向かって放り投げ、怒りの感情を爆発させた。この競技で失敗した選手なら、決して珍しくない光景だ。
しかし、マグラスの場合はここからが違った。両足のスキー板を取り外すと、コース脇に設置されたフェンスの網をくぐり抜ける。そして、そのまま雪山へ向かってずんずんと歩き出したのだ。雪の中を、たった独りで歩を進めるマグラス。やがて雪の上にあおむけになると、ゴーグルを外して天を見上げた。
その行動に、現地の実況アナウンサーが思わず「気持ちの持っていき方…なにか、独りになりたいという…」と同情的なコメントを発したほどだ。その後に関係者が近づいてきても、マグラスは雪をつかんで投げ捨てるなど怒りが収まらない様子だった。
このマグラスの行動に海外メディアも注目。フランス紙「パリジャン」は「ノルウェーのマグラス、スラローム失敗で大パニック」と報じ、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」も「ストックを投げ捨て、森の中へ走り去る。五輪では前例のない激しい反応だ」と驚きを持って伝えている。













