衆院選で大惨敗を喫した中道改革連合の中でも小沢一郎元民主党代表や岡田克也元外相、安住淳前共同幹事長ら大物落選組の今後が注目されている。次の国政選挙は2028年の参院選と見込まれる中、再起の道はあるのか。
自民党は歴史的大勝を収め、少なくとも2~3年は衆院選は行われないとみられる。今回、落選した人たちは参院選にくら替えもできるが2028年夏と先は遠い。
実質引退に追い込まれたとの見方が大勢なのは自民党幹事長や民主党代表などを歴任した小沢氏だ。御年83歳で、参院選時には86歳となり、年齢・体力的に厳しくなってくる。
「立憲と公明の合流新党の動きが表に出た際、裏で糸を引いているのは小沢氏との見方もあったが、実質的には関与していなかった。小沢氏だけでなく側近も軒並み落選し、剛腕も見る影はありません」(野党関係者)
小沢氏は15日にユーチューブ動画をアップし「政治生活に終止符を打つということもまさに私の取るべき道」としながらも、再起を誓う若手を支援するために「政治生活は継続」と説明している。
落選も意気軒高なのは元外相の岡田氏だ。昨年の予算委員会で高市早苗首相から台湾有事発言を引き出し、日中関係が緊張関係に陥る原因をつくったともいえるが、同時に高市首相の危うさも露呈させた。
議員会館を引き払う際には「予算委には100時間くらいかけて準備してきた。(今回は)70~80時間準備したところで解散となった。争点について、しっかりとこの場を借りて、議論していきたい。高市さんの言われた責任ある積極財政、インテリジェンス、安全保障をテーマに何回かに分けてしっかりお話していきたい」とSNSで発信していく考え。趣味で収集していたカエルの置物を辻元清美氏や有田芳生氏に託したが、「必ず帰る(カエル)」の意味合いがあるかどうかは定かでない。
元官房長官の枝野幸男氏も周囲の心配をヨソに元気いっぱいだという。事務所の体制縮小や発信頻度の減少を明言したが、小選挙区での惜敗率は86%と引き離されたワケではなく、引退までは考えていない様子だ。
コメンテーター転身で人気を博す可能性があるのは安住氏だ。公明との合流を推し進めた〝戦犯〟で、不遜な物言いは物議を醸してきた。「今後は再起を期す若手議員の支援も」と表明した。永田町では嫌みを言われ続けた被害者は多いが、兄貴肌で知られ、意外にも人望は高い。
「似たような傲慢キャラでは石原伸晃元自民党幹事長と重なります。石原氏はコメンテーターとなった今ではバラエティー番組にも引っ張りダコで、ボロクソだった議員時代から一変。安住氏の毒舌は天下一品で、お茶の間で流れれば、高市政権には脅威になる。意外と本人は目立ちたがり屋なので現実味はある」(野党秘書)
安住氏とともに中道結成に動いた馬淵澄夫共同選対委員長は比例で公明出身者が優遇され、立憲出身者は横並びが原則の中、比例近畿ブロックで公明に次ぐ単独6位に処遇されたことで非難ごうごうとなった。
落選した藤原規眞氏はXに「前線に兵士を送り、自分は安全な場所で生き延びた堕落しきった亡国の指揮官は、馬淵氏のような手合いだったのだろう。唾棄に値する。#愚劣極まる蛮行」と断罪。当選した公明出身5人の誰かが議員辞職し、馬淵氏が繰り上がり当選でもすれば、小川淳也新代表が掲げる党内融和どころではなくなるかもしれない。












