日本バスケットボール協会(JBA)が3日に都内で会見し、解任された男子日本代表のトム・ホーバス監督(59)の後任に、B1琉球ゴールデンキングス監督の桶谷大氏(48)が就任すると発表した。世界で強豪国ではない日本が外国人監督を招へいしなかった理由を協会は説明した。

 2028年ロサンゼルス五輪へとつながる来夏のW杯アジア1次予選2試合(沖縄)が26日と3月1日に迫る中で、ホーバス監督が電撃解任。これまで絶対的エースの米プロバスケットボールNBAレイカーズの八村塁が公然と協会やホーバス体制を批判しており、代表の指揮官にはNBAなど最高峰の舞台で経験を積んだ世界基準の人材を求めていた。

 そうした中で、琉球を率いる桶谷監督が兼任で代表を率いることが決定。暫定ではなく、ロサンゼルス五輪を目指す正式な体制だと協会は強調した。

 桶谷氏は琉球で数々のタイトルを獲得した名将ではあるが、それは日本の舞台に限ったもの。世界の中で強豪国ではない日本が世界基準ではなく、あえて日本人指導者を選択した理由についても協会は説明した。

 伊藤拓摩強化委員長は「これは本当に、Bリーグの功績と言いますか、Bリーグは非常にレベルが上がっております。これは選手のレベルもそうなんですけど、コーチングのレベルも上がっております。本当に、沖縄をきっかけにBリーグがすごい人気になって、人気になったからこそ海外から素晴らしい選手、素晴らしいコーチが来たというところ。そこで切磋琢磨、日本人のコーチたちは戦う中で、コーチたちのレベルが上がっているっていうのは大きな要素の一つ」と日本人指導者はすでに〝世界基準〟に達しているとの見解を示した。

 その上で代表監督は、自国の指導者が適任と強調。「大切なのは、どれだけ自国の、あるいは自チームの選手のことを知っているかっていうこと。例えば、NBAのすごく有名なコーチが日本に来てヘッドコーチをしたからといって勝たせるチームを作れるかどうかと言ったら、なかなかそこは難しいかと思います。なぜならば、まず選手を知ること、日本のバスケットカルチャーを知ること、そういったところから始めなければいけないからです。代表のチーム作りに関してはスピード感も必要だというところで、自国のカルチャー、自国の選手を知ることがすごく大事だと思います」とNBAなどで実績のある世界的指導者よりも、日本代表は日本人指揮官が率いるのが最適というわけだ。

 バスケットボール男子日本代表は〝日本流〟で再建を果たせるか。