ここ最近、家庭で漬物を作る人が増えているらしい。クックパッドの調査(2025年)では、きゅうり漬物の検索数が前年の2・1倍、みょうが漬物は2・8倍に伸びたとのこと。理由はいたってシンプル。市販の漬物が、じわじわと値上がりしているからだ。

 実は、私も数年前から梅干、紅しょうが、はりはり漬け、たくあんなどを作っている。自作派に転じた理由は、値段以上に別のところにあった。スーパーで漬物の原材料表示を見て、その添加物の多さに驚いたからだ。全ての漬物に共通しているわけではないが、ものによっては、聞いたことがない添加物がごまんと入っている。それに気づいて以来、「漬物は自作」と決めている。

 最大の利点は、無添加&甘さを自分で調整できること。市販の漬物の原材料を見ると、主原料の野菜の次に砂糖が表示されていることが多い。原材料表示は、使用量の多い順に書くという決まりがある。つまり、野菜の次に糖が来ているということは、「漬物なのに、かなり甘い」という証拠でもある。発酵食品で健康そうに見えるのに、実は砂糖がたっぷり。酒のアテにするなら、甘味よりも塩味と酸味があるほうがいい。そんなこともあって、せっせと漬物を自作するようになった。

「自作の漬物なんて難しそう」と思うかもしれないが、今はクックパッドやクラシルなどのレシピサイトや、YouTubeでも作り方が分かる。漬物樽がなくても、保存袋があれば少量から漬けられる。旬の野菜なら、より安価で作れるし、何より酒のアテにピッタリというのが嬉しい。特に同じ発酵食品である日本酒との相性がバツグン。腸内環境も整って、一石二鳥である。

 物価高の時代、節約と健康維持を兼ねて始めた自家製漬物。野菜を切って、ただ漬けるだけなので、男性にこそトライしてみて欲しい。「漬物男子」って、ちょっとカッコイイではないか。