正月が終わった後、地味に困るのが餠の存在。大概の家庭では年末に餠を買って、正月前から食べているので、三が日内に飽きてしまうのが常ではないだろうか。ご飯代わりにと言ってもカロリー・糖質ともに高いし、ドスンと胃にくるのでそうそう食べられない。巨大化を気にせず、何とかして残った餠をおいしく食べたい。それも酒と一緒に。そんな時におすすめしたいのが、冷凍した餠と納豆・キムチを使ったアテだ。

 ご存知の通り、餠は炭水化物のかたまりで、血糖値が急上昇しやすい食材。炭水化物の正体は「でんぷん」。だが、でんぷんは一度冷やされると構造が変わり、一部が「消化されにくいでんぷん(レジスタントスターチ)」に変化する。冷凍した餠を再加熱しても、この構造は完全には元に戻らない。つまり買ってきたままの状態より、血糖の上がり方がやや穏やかになることが期待できるのだ。

 そこに納豆を合わせると、たんぱく質と食物繊維が加わり、炭水化物単体より血糖値の上昇を抑えやすくなる。さらにキムチを加えることで、乳酸菌や有機酸も補われ、発酵食品同士の相乗効果が生まれる。正月明けでリズムを崩しがちな胃腸にも優しい組み合わせだ。

 作り方は簡単。冷凍しておいた餠を焼き、納豆とキムチをかけるだけ。味付けは納豆についているタレとキムチで十分。好みで韓国のりを足してもいい。

 合わせたい酒は、焼酎を青汁で割ったもの。糖質を抑えつつ、食物繊維とミネラルを補えるため、飲みながら体への負担を抑えやすい。青汁で割ることで罪悪感も薄れるし、何よりカラダに優しい。

 正月の残り餠は、無理に片づけなくていい。冷凍して納豆とキムチをのせ、青汁割りの焼酎を添えれば、ちゃんと満足できるアテになる。餠は太りそうなイメージが先行しがちだが、食べ方次第で印象は変わる。正月の名残を、ほどほどに楽しもう。