酒飲みの合言葉といえば「とりあえずビール」。仕事終わりの一杯、乾いた喉に流し込むあの感じは、やっぱり格別だ。特にすきっ腹で飲むと、カラダ全体に酒が染み渡るようで、「くぅ~」という声が自然に出てしまう。

 だが、長時間酒を楽しみたいとなると、「とりあえずビール」を一考せねばならない。問題はビールそのものではなく、空腹の状態でアルコールを入れることだ。

 空腹時に酒を飲むと、アルコールは胃にほぼとどまらず、すぐに小腸へ流れ込む。小腸は胃よりも表面積が圧倒的に広いため、吸収スピードは一気に上がり、血中アルコール濃度は急上昇。これが二日酔いや記憶が飛ぶなどの元凶である。

 せっかくのごちそうと美酒が並ぶ酒席をだいなしにしないため、最近私が実践しているのが「とり微」である。これは「とりあえず微アルコール」の略。微アルは酔いの立ち上がりが緩やかなので、一気に酔うことがない。つまみを少し食べたところで、2杯目からは普通に酒を飲む。この飲み方をするようになってから絶好調で、酒席を長く楽しめるようになった。

 もう1つ必須なのが「ゼブラ飲み」だ。ゼブラ飲みとは、酒、水、酒、水といった具合に交互に酒と水を飲むこと。白と黒が交互に並ぶシマウマの模様を彷彿とさせることから、こう呼ばれている。

 ゼブラ飲みの狙いは、アルコールの吸収スピードを落とすこと。水を合間に挟むことで、胃の中が急激にアルコール一色になるのを防ぎ、小腸へ流れ込む量とスピードをコントロールできる。結果として、血中アルコール濃度の急上昇を抑えられる。

 つまりゼブラ飲みは、酒を薄めるためではなく、肝臓と脳が急な酔いに支配されないよう、「時間の猶予を与える」ための飲み方なのだ。これを実践することで、酒量は自然に減り、記憶も飛ぶことなく、翌朝も二日酔いとは無縁に。2026年はとり微とゼブラ飲みを取り入れて、スマートな酒飲みを目指そうではないか。