大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館)、幕内阿炎(31=錣山)が幕内獅司(29=雷)との2敗同士の対決を制し、優勝争いトップを守った。

 阿炎は立ち合いで左に跳ぶと、素早く回り込んで突き落としを決めた。熱戦を期待した館内のファンからはタメ息。NHKの大相撲中継で解説を務めた元大関琴風氏は「阿炎の実力なら正攻法でも勝てる。そういう中で相撲を取ってもらいたかった」と苦言を呈する場面もあった。

 取組後の阿炎は「最初は右上手を考えた。獅司関がすごく力んでいるのが見えて、とっさに変えました」としてやったりの表情。「首位を守った? そこは別に。勝つことが大事なので。悩むことなく思い切り相撲が取れている」とうなずいた。

 12日目(22日)は大関琴桜(佐渡ヶ嶽)との顔合わせ。「大関なんで遠慮せず、できることを全部出していく」と意気込んだ。