【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

1月15日第2試合 東3局3本場=小林剛(P)、HIRO柴田(J)、内川幸太郎(風)、多井隆晴(A)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。内川選手が今季の最高スコアとなる10万4700点で大きなトップを取りました。9回もアガり、一時は歴代最高スコアを超えるほどでした。その中で随所に冷静な判断も見られました。

 7万900点を持った東場の親番、ダブ東ドラドラの一向聴だったところ、HIRO選手からリーチが入ります。直後に4索を切れば現物の9萬とドラ3萬のシャンポン待ちとなるところでしたが、ここは9萬を切って回りました。

いったん9萬切りを選択
いったん9萬切りを選択

 9萬は現物ですし、ドラ3萬もリーチしたHIRO選手からは切られる牌です。自分は7万点以上持ってますし、持ち点数に溺れてテンパイを取ってしまいそうですが、アガリの可能性が低そうということで9萬切りとしたのです。次巡、内川選手が持ってきたのは8萬です。ここは直前に中スジとなった4索を切り、現物のペン7萬でテンパイを取りました。すぐに多井選手から打ち出され、満貫のアガリとなりました。

 7萬はHIRO選手のリーチ宣言牌で現物でしたが、その前の現物9萬とはかなり意味合いが違います。HIRO選手、筒子の染め手の小林選手は持っていない可能性は高く、山に残っていそうな牌です。さらに内川選手はリーチ宣言牌の7萬を鳴いておらず、現物9萬、中スジ4索と切ったことで、降りたようにも見えます。とても7萬が当たるようには思えません。だからこそMリーグでも屈指の守備力を誇る多井選手は絶対に通る4索を持っていたにもかかわらず、7萬を切ったのです。これが中スジ4索、手出しで現物9萬という順番だったら、萬子の上を持っているということで多井選手は7萬を切らなかったと思います。

 この局は一向聴のくっ付き牌の選択も秀逸でした。ダブ東をポンした後、くっ付き牌候補が4索、9萬、2筒の中から2筒を切ったのです。4索は切らないとして、場況がいい9萬を残したことで、アガリにつながりました。

 内川選手は昨シーズンをもってサクラナイツを契約満了となり、今季からは風林火山のメンバーとして戦っています。当然ですが今季初めて内川選手とMリーグで戦ったのですが、すごくにこやかに、気楽にやっていますし、プレッシャーから解放されたように感じました。7月の世界麻雀で世界チャンピオンになったことも自信につながっているのだと思います。