【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】
1月9日第1試合 南2局0本場=阿久津翔太(サ)、佐々木寿人(格)、瑞原明奈(P)、浅見真紀(ド)
KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。麻雀ではアガることが一番の目標です。その次の目標は無駄な放銃をしないことでしょう。Mリーグでたまに見る差し込みなど、それ以外にもいろいろなテクニックもありますが、こういうのもありなんだなと思わせてくれる一打がありました。
南3局、トップ目の阿久津選手と3着目の寿人選手の差はわずか1800点と僅差の争いで、親の瑞原選手だけが大きく離れている状況です。まず寿人選手が3巡目に白をポンしてアガリに向かうと、瑞原選手がカン2筒チー。さらに2着目の浅見選手から打ち出された南を寿人選手がポンして、早くも47筒でテンパイします。
寿人選手はポン出し2筒、ポン出しドラ1筒とターツを払ってきたので、テンパイしている可能性はかなり高い。それに対して、阿久津選手は手牌にメンツは一つもなく、とてもアガれるとは思えません。トップ目から陥落してしまうため放銃することもできず、手を進められません。この状況で選んだのは、大きく離れた親の瑞原選手の手を進めることでした。
カン2筒を鳴いた瑞原選手が役牌バックだとすれば、自身が持っている東か中しかありません。通っている牌ではありませんが、すぐに東を切り、手を進めさせたのです。
放銃が怖いから、今通ったばかりの9筒を切ってしまう人が多いと思います。阿久津選手からすれば自身がアガれないならば横移動する確率が高まってほしい。寿人選手や浅見選手が瑞原選手に放銃したらうれしいですし、寿人選手が瑞原選手からアガっても自分は2着目でオーラスを迎えられます。狙い通り、瑞原選手は東をポンし、テンパイの寿人選手、リーチした浅見選手をかわしてツモりました。
南3局1本場では寿人選手が1000点の手をアガり、阿久津選手はわずか500点差のトップ目のままオーラスを迎えます。最後はラス目の瑞原選手がツモアガったことで、阿久津選手は逃げ切りに成功しました。オーラスでトップ目だったからこそ、トップを取れたのです。
南場に入って一度もアガらずにトップとなったことでツイていると思われるかもしれないですが、その裏には細かい技があったのです。これを瞬時に判断していたので、まさに“強者”だなと感じました。














