自民党のリベラル系議員は真っ青だ。高市早苗首相は23日召集の通常国会冒頭での解散を決断した。各党が慌ただしく準備に動く中、参政党の神谷宗幣代表は高市首相への援護射撃を表明。自民党のリベラル、左派系議員の選挙区に候補者を送り込むというのだ。

 神谷氏は12日に収録されたYouTubeチャンネル「NEXTV LAB」に出演し、解散総選挙への準備状況を明かした。参政党は昨年の参院選で躍進し、現在も野党では国民民主党、立憲民主党に次ぐ支持率を維持している。神谷氏は「(衆院選は)順当にいけば20前後。それだと弱気になるので30~40を目指す」と現有3議席から10倍増をぶち上げた。

 もともと参政党は自民党がリベラルに傾いたことにより、受け皿の一つとして、拡大した側面もある。政策面ではタカ派の高市政権とは近いとあって、「右からグイグイ引っ張る。参政党もいるから政権にとってはやりやすくなる」とアシストするポジションを自任していた。来る衆院選でもすでに小選挙区に64人の擁立を発表しているが、さらに100人のリストの中から「最低50は出したい」と前回の衆院選で擁立した95人を上回る規模を予告した。

 そのうえで選挙区に関しては「なるべく私たちの政策に近い人に頑張ってもらいたい。自民党議員も『自民党じゃないでしょ』という人もいる。参政党の政策に近い人は外していこうかな。この人は国益にかなわないからやめてもらったほうがいいかな。『もっと外国人を入れて、多文化共生やりましょう』みたいな自民党がいる。そこはもう候補者ボーン(と出す)みたいな」と話し、LGBT法案推進、積極財政に消極的である点など自民党の中でもリベラル、左派系といわれる候補者を選定し、参政党の候補者を送り込むというのだ。

 しかも自民党は公明党と連立解消し、各選挙区で2万票前後とされる創価学会票を失う可能性が高い。そこに参政党の候補者が出馬した場合、保守系の票が1万~2万票奪われかねない事態となる。選挙区によっては維新、国民の候補者も競合し、立憲、公明が共闘した場合に自民候補は劣勢を強いられることになる。

 また参院選後、参政党は元自民党の豊田真由子氏、和田政宗氏、中川俊直氏、宇都隆史氏らを政策調査会のスタッフとして迎え入れた。神谷氏は4人の処遇についても「選挙に出るために参政党に入ったわけじゃない」と強調した上で、各支部から要請があれば、本人の意向を踏まえたうえで、送り出したい考え。参政党は高市艦隊の〝駆逐艦〟となるのか。