12日に投開票が行われた群馬・前橋市長選挙で、市職員の男性とのラブホテル密会で全国から注目を集めた前市長・小川晶氏(43)がスキャンダルをはね返し市長に返り咲いた。群馬県の山本一太知事や市議会の自民党2会派が支持した新人で弁護士の丸山彬氏に支持層の厚さを見せつけた形だ。勝利の一因は山本知事にあるという。
予測を裏切る快勝だった。午後10時に大勢が明らかになるとの報道があった中で、投票締め切りの午後7時を迎えると、すぐに小川氏の当選が確実となった。前橋市内のホテルに集まった支持者ら約200人は狂喜乱舞。同30分過ぎに到着した小川氏はライブ会場さながらの声援で迎えられた。
出直し選挙のため、万歳は自粛した。それでも、支援者から次々に花束を手渡されねぎらわれると、笑顔とともに涙を流した。再選を受け支援者に感謝を告げ、「今度はもっと良い仕事をしていきたい。もうすぐにでも働いて、皆さんのためにもっと良い前橋を作っていきたいと思っています」と固く誓った。
小川氏を再選へと導くカギになったとささやかれているのが、保守王国群馬でトップを務める山本知事だ。昨年9月に小川氏をめぐる報道が波紋を呼ぶと、自身のブログで痛烈に批判。その後も度々小川氏に言及し、首長としての資質を疑問視してきた。
その姿勢が一部で小川氏への同情票を生んだほか、小川陣営をより一致団結させた。「事務所に来る方の半分が知事の話をするんですよ。皆さん相当頭に来ていて、支援者の怒りは大きいです。陣営と支援者で『知事をぎゃふんと言わせたい!』という思いは共通してましたね」(選対関係者)
山本知事を知る関係者も、度重なる〝口撃〟と丸山氏への援護射撃には食傷気味だった。「本当に言いたい放題。彼は男を下げたよ。みんなおかしいって言ってるよ。理由は何でもいいんだよ。小川さんを下ろせれば」とあきれるように語った。
小川氏本人も山本知事のブログには目を通していたといい、自身の責任として冷静に受け止めている。この日も、報道陣からの質問に対して「知事には知事の考えがあって、政治家としてそういった発言をしていると思いますので、それは知事の考えということで尊重したいと思います。私の行動に対してそういった厳しい意見を持ってる方は知事以外にもたくさんいらっしゃると思うので、これから信頼していただけるようにこれから勉強していきたいと思います」と前向きに語った。
再び前橋市長としての任に就く。山本知事は結果を受けてブログを更新。「当選のお祝を申し上げたい! 市民の民意で選ばれたからには、しっかりとその責任を果たして頂きたいと願うばかりだ」と祝福しながら釘をさした。
前橋市政の混乱はこれで終わるのか。













