勝利の要因は料理にあり――。第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日に行われ、青学大が大会新記録の10時間37分34秒で3年連続9度目の総合優勝を飾った。2位は国学院大、3位は順大だった。史上初となる2度目の総合3連覇を達成した絶対王者は、一昨年9月にリニューアルした寮をフル活用。食事面、メンタル面で大きなプラスとなっていた。
以前の寮は調理する設備が整っておらず、業者が配達した食事を摂っていた。しかし、現在はOBで栄養士の鶴貝彪雅さんが調理した料理を食べることができる。原晋監督の妻で寮母でもある美穂さんは「温かいご飯を食べれたり、ちょっと体調が悪い子に対してだったり、一人ひとりに合わせて提供ができている」と語った。
身体の栄養はもちろん、心の栄養も蓄えることができるようになった。箱根駅伝前は感染症予防のため、美容院に行くこともできない。気分転換の機会が限られる中、料理で季節感を味わえるようになったという。「今までだったらクリスマスやお正月でも関係なしで普通の料理しか来なかったけど、今はイベント食みたいなのを考えている。年末にはおせち料理的なものをつくったので、学生も喜んでいるんじゃないかな」と明かした。
さらに食堂兼ミーティングルームが憩いの場になっている。選手たちにとって原監督は「雲の上のような人」だが、美穂さんや鶴貝さんは気軽に相談できる相手だ。美穂さんは「食堂に行ったら話を聞いてくれる人がいるのって結構いいじゃないですか。緊張した時に抜いたりとか、ちょっと話したい時に話したりとか、そういった部分では(ストレスなどの)はけ口にはなっていると思う」とメリットを口にした。
前回大会の主力が6選手卒業。今季は新チーム結成時に原監督が「箱根駅伝、勝つ確率は0%だよ」と厳しい言葉を掛けるも、選手たちは1年をかけて進化を遂げた。美穂さんは「毎年学生のすごさを身に染みて感じる。本当に急に成長しちゃうのでうれしい」と笑みを浮かべた。
競技内だけでなく、競技外でも体制を整えた結果のタイトルだった。












