大みそかの格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)でのRIZINフライ級王座決定戦で、扇久保博正(38)が元谷友貴(36)との壮絶な打ち合いを制して歓喜の王座戴冠を果たした。

 2人は今年行われた「RIZIN WORLD GP フライ級トーナメント」を勝ち抜き、タイトルもかけた大みそかの決勝戦にたどりついた。試合は戦前予想された通り、壮絶な削りあいとなる。

 1ラウンド(R)には扇久保の打撃がクリーンヒットし、元谷の額から出血。一方で3Rには、テークダウンに成功した元谷が上から肩でプレッシャーをかけるなど意地を見せる。最後に2人は顔面から流血しながら雄たけびをあげつつ、ほぼノーガードで打ち合い、観客を熱狂させた。

元谷友貴(右)の顔面を捉えた扇久保博正の「右」
元谷友貴(右)の顔面を捉えた扇久保博正の「右」

 両雄譲らぬ試合の結果はジャッジに委ねられ、判定3―0で扇久保が勝利した。参戦から7年半でとうとう頂点に立った扇久保は「やっとチャンピオンになれました。今本当に幸せです。ありがとうございます。言葉にならないくらいうれしいです」と喜びをかみしめる。

 そして元谷に「最後まで気持ちが強くて…。決勝で元谷選手とベルトをかけて戦えてよかったです。元谷選手ありがとうございました」と声をかけた。

 さらに「どん底の時もありました。もうダメなのかなと思った時もありました。でも、そばでずっと支えてくれた奥さんの京香さん、ありがとう。心から愛してます。ありがとう。フライ級の王者として、これからフライ級を盛り上げていくんでみなさん、応援よろしくお願いします」と話し、拍手を浴びた。