大相撲初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)で、大関経験者の朝乃山(31=高砂)が約1年半ぶりに幕内の土俵に上がる。幕内だった2024年名古屋場所で左膝前十字靱帯を損傷。場所後に手術を受け、長期休場を余儀なくされた。地道にリハビリを続け、25年春場所に三段目で土俵に復帰。幕下、十両と番付を上げて、再び幕内へはい上がった。
もちろん、ここがゴールではない。幕内復帰を確実にした九州場所で、十両の朝乃山は次のように話していた。「再入幕したとしても、相撲を取るのは午後4時ごろ。まだまだ恩返しができたとは言えない。応援してくれる人からも『十両だと仕事中で取組を見られない。仕事が終わる時間ぐらいに相撲を取ってほしい』と言われた。前には、その時間に取っていた。それぐらいの時間に取りたい」。
初場所の新番付では、朝乃山は東前頭16枚目。「応援してくれる人」の終業時刻が午後5時なら、朝乃山が相撲を取る時間帯には間に合わない。リアルタイムで見てもらうためには、幕内後半で相撲を取ることが必須条件。前頭1桁、小結、関脇…。午後6時前の結びに近づけば近づくほど理想的だ。
朝乃山は「とりあえず三役に戻りたい」と次の目標を掲げる。苦しい時期も支えてくれた恩に報いるためにも、さらに上の番付を目指していく構えだ。












