赤沢亮正経済産業相が「軽微な手術」を理由に24日から1月5日まで入院することが23日、発表された。赤沢氏はトランプ関税の交渉役を務めた。叩かれるのが常の国会議員だが、180度評価を変えた例は珍しく、病床からの回復を願う声が寄せられている。

 赤沢氏は「健康管理のための軽微な手術を受けるため入院します」と説明し、25日に手術を行い、その日は城内実成長戦略相が臨時代理を務める。今年1月にトランプ米大統領が関税措置を発表し、石破政権からネゴシエーターとして派遣されたのが当時、経済再生担当相だった赤沢氏だった。

「当選7回でも大臣未経験で、仕えていた石破氏のおかげで大臣になった」と党内の評価は低く、関税交渉ではトランプ氏にいいように言いくるめられるとの懸念の声が絶えなかった。

 ところが、最初の交渉時にトランプ氏から渡されたMAGAキャップをかぶって「(自身は)格下も格下なので、話をしてくれたことに感謝」と歓心をつかみ、8度目の渡米で合意にこぎつけた。ラトニック米商務長官とも強固な関係を結び、党内や永田町での赤沢氏の評価は激変。高市政権では経産相で格上げとなり、石破氏周辺からは唯一の再入閣を果たした。

 今年を振り返った赤沢氏は「高市総理がおっしゃるように強い経済の実現のために『働いて×5』といった1年だった。今年の漢字は『働』は捨てがたいが、コメ価格の上昇には注視してきた。関税協議に取り組んだことでこれまた『米』の字で、地元の鳥取県米子市に戻ることを〝帰米〟するという。〝帰米〟がかなわなかったことで、米子に対する思いが募った。三重の意味で『米』かな」とニッコリ。

 関税交渉が長引いた際には「飛行機代がもったいないから帰ってくるな」「ホワイトハウスの庭にテントを立てろ」とネットでいじられていたことを自虐ネタで明らかにしていたが、この日の入院発表では心配や励ましの声が寄せられ、立憲民主党の議員からも「米国との交渉は心身ともに大きな負担であったと推察します。無事回復されることを期待します」(岡田悟衆院議員のX)とお見舞いされた。

「来年は干支である馬にちなんで、馬車馬のように働き、全身全霊で取り組む1年にしたい」と高市ワードに引っ掛け、意気込んだ。政権のムードメーカーにもなっており、来年も多忙な1年となりそうだ。