人はなぜこんなにも「謎解き」「宝探し」に惹かれるのか――体験型謎解きエンタメ施設「NANICA―NAGOYA―」が23日、オープンする。累計1000万人以上が参加した「リアル宝探し」の株式会社タカラッシュが手掛けており、今年2月に誕生した東京・下北沢の1号店に続く2号店となる。

 下北沢店の数倍となる150坪超の広さを持つ名古屋店は「魔法世界」をコンセプトとし、難易度やシチュエーションごとに違った謎解きに挑戦できる。タカラッシュCMO阿部勇雅氏は他社との違いとして「(遊園地など既存の)施設の価値アップや集客として宝探しを入れるのではなく、謎解きをするために1から作った施設です。世界観作りから手掛けているのはたぶん、僕たちが初めてでないでしょうか」と説明する。

株式会社タカラッシュCMOの阿部勇雅氏
株式会社タカラッシュCMOの阿部勇雅氏

 動員見込みは年間9万人。同時に体験できる人数が限られるアトラクションとしてはかなり高い目標に思えるが、阿部CMOは「日本人では海外に比べてイマーシブ(没入型)のアトラクションがそこまで広がってこなかった。でも体験自体は好きな方が非常に多い。同時に1人や少人数でじっくりやりたい、考えたいという人も多く、それに近いものとして謎解きがある」と伸びしろの大きなジャンルだと指摘する。

 同社の会員数において愛知は「東京、神奈川に次いで全国3番目に多い」といい、謎好き県民性も名古屋進出を後押しした。地元の支援もある。オープンに合わせ、名古屋市交通局との屋外型コラボイベント「魔女の切符と7つ目の路線」を開始。交通局営業本部内の乗客誘致推進課・宍甘裕樹氏は「県外の方にも市バスをご利用頂くきっかけになれば」と期待を寄せる。

 かつて「魅力のない街」1位となったこともある名古屋だが、唯一無二の体験を売りにした施設は確実に増えているようだ。