静岡県伊東市長選(14日に投開票)で、学歴詐称問題により出直し選挙となった田久保真紀氏(55)は落選。新人市長が誕生したことで約半年にわたる伊東市政の混乱が終わるかと思いきや、事前に決まっていた選挙後のコメントを田久保氏が拒否したことでひと騒動起きている。地元メディア関係者によると、〝約束の反故〟はこれが初めてではなかった。

 14日、田久保陣営が構える事務所の周辺には午後7時ごろから報道陣約40人が集まり、結果を待っていた。午後11時前には国民民主党推薦で新人の杉本憲也氏の当選が確実となったが田久保氏は現れず。〝敗戦の弁〟を待つ報道陣の間には困惑が広がった。

 地元メディアの幹事社が田久保陣営に確認するも、依然として見通しは立たず、午前1時すぎになってようやく陣営から幹事社に「今日の取材には応えられない。後日SNSでコメントを出す」と田久保氏の意向が伝えられた。

 田久保氏は午前4時にXで「これだけの逆境の中でも私を信じて支えてくれたみなさんの想いに感謝しかありません。今回の選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です」と敗戦の弁をつづった。一方、「自宅の周辺にマスコミが押し寄せた為、選挙後のコメントを取りやめざるを得ませんでした」と取材に非があるかのように釈明。ただ、報道陣が集まった「自宅の周辺」は選挙事務所として届け出のあった場所だった。

 寒空の下で田久保氏を待ちわびていた報道陣は〝本人現れず〟の報告に肩を落とした。しかし以前にも、このようなケースがあったという。

 地元メディア関係者は「市議選(伊東市議会議員選挙、10月19日投開票)の後、『あとで話を聞きたい』と言ったら(田久保氏は)『そうします』って言ったんだけど、帰っちゃった。わかったわかったって言っておきながら来ないこともある」と明かした。

 また、別の関係者は「(田久保氏の)ウソには慣れてるから」と苦笑い。中でも「一番のウソは、市長をやめると言ってやめなかったことかな」と振り返った。田久保氏は学歴詐称問題に揺れ、7月7日の会見では辞意を表明したものの、同月31日の会見ではその辞意を撤回していた。

〝お騒がせ市長〟には、最後まで多くの人が振り回された結果となった。