ボクシングの大橋ジムは17日、横浜市内で会見を開き、3大世界戦(12月17日、東京・両国国技館)でWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国)に、同級4位・桑原拓(30=大橋)が挑戦すると発表した。挑戦が内定していた同級13位・飯村樹輝弥(角海老宝石)の負傷により、代役のチャンスを手にした。桑原は3度防衛中の強豪王者に対し「必ず取れる」と金星奪取に自信満々だ。

 2024年5月に当時のWBA同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に敗れて以来2度目の世界挑戦となる桑原。今月6日に代役を伝えられ、「ぜひお願いします」と即答したという。以前からオラスクアガ戦を希望していたといい、その理由を「相性が良さそうなのと、面白い試合に必ずなるというイメージ」と語った。

 王者は2戦前には元2階級制覇王者の京口紘人に判定勝ち、前戦はファン・カルロス・カマチョ(プエルトリコ)をわずか2回TKOで下すなど評価を高めている強豪。だが「下馬評は不利。そういう相手に勝ってこそ価値のあるチャンピオンだと思う。下剋上じゃないですけど、評判をひっくり返す気持ちでやります。自分のボクシングさえしっかりすれば、必ず取れる」と番狂わせに自信を見せる。

 相手の強打対策は「下がってしまうと相手も気持ちよくなってどんどん前に出てくるので、下がりず過ぎず一発をもらわないところを意識しています」とイメージ。その上で「スピードとテクニック。あと、今すごくパワーもついてきているので、そこは負けない自信があります」と返答した。

 敗戦と負傷により試合から遠ざかったことを「ボクシングと向き合う時間が多かったので、ボクシングの幅も広がりましたし、いろんなボクシングを覚えた」とプラスに受け止めている。この試合の翌日に試合を予定していたこともあって調整に問題はない。5月にアキレス腱を部分断裂したが、約1か月半で練習を再開しており「コンディションはバッチリ」という。同日に試合を行うWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)とスパーリングも行っており「世界を肌で感じた」と手ごたえを感じている。

 自身と同じ1995年生まれには、堤、阿久井、元WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)ら多くの世界王者がおり「自分が置いていかれているような気持ちですけど、しっかり勝って、みんなと肩を並べられるように頑張ります」と世界王者の仲間入りを誓った。代役から主役に躍り出ることはできるか。