成長した姿を見せられるか。大相撲九州場所2日目(10日、福岡国際センター)、幕内伯桜鵬(22=伊勢ヶ浜)が横綱大の里(25=二所ノ関)に寄り倒されて完敗。「前に出る力が足りなかった。横綱を全然押し込めなかった」と肩を落とした。

 この日の伯桜鵬は、取組前の土俵上で呼出にまわしを締め直してもらう場面もあった。九重審判長(元大関千代大海)は「ああいうことをすると集中力も切れるし、お客さんに申し訳ない」と苦言。立ち合いについても「手をつくかなと思ったら立ち上がったり。あんなのはしちゃいけない。横綱が手をついて待っているんだから」と注文をつけた。

 厳しい言葉も、次世代を担うホープへの期待の裏返しだ。初日には横綱豊昇龍(26=立浪)から金星を獲得。今場所の番付は自己最高位の東前頭筆頭で、勝ち越せば新三役が現実味を帯びてくる。新関脇安青錦(21=安治川)に続く大関候補とも目されている。

 その伯桜鵬を巡っては、気になる情報も浮上している。前師匠で今年6月に日本相撲協会を退職した元横綱白鵬翔氏(40)が、九州場所期間中に開催地の福岡を訪れる計画が判明。角界関係者は「九州場所の中盤から終盤にかけて福岡に来ると聞いている。チケットも手配しているそうだ。本人が見にくるかどうかは分からないが、弟子の相撲は気にしているはず」と証言した。

 大物OBの生観戦といえば、元横綱朝青龍が引退後の2021年九州場所に来場。おいで当時は平幕だった豊昇龍が敗れると「コノヤロー」と一喝した。白鵬氏は古巣に足を踏み入れることはあるのか。その動向に注目だ。