夢の対決の前哨戦はもう始まっている!?サウジアラビア総合娯楽庁のエンターテインメントイベント「リヤドシーズン」で行われるボクシング興行「ザ・リングV(ファイブ)ナイト・オブ・ザ・サムライ」(12月27日、リヤド)の会見が7日、都内で開かれ、出場する日本の6選手が意気込みを語った。スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)は、来年5月の対戦が計画されるWBC同級1位・中谷潤人(27=M・T)と目を合わさなかったが「裏では楽しく話しております」と明かした。

 両者は井上が対戦を呼びかけた今年3月の年間優秀選手表彰式で談笑するなど、これまで公の場では和やかに接していた。だが、この日は会見で隣席同士となり、写真撮影では2人で並び立ったが、中谷がちらりと井上の方を見ただけで、あいさつするどころか目も合わさず。しかし、すでに対戦モードに入っているのかと思いきや、そうではなかった。

 これについて問われた井上は「特に(目を)合わすシチュエーションがなかったと思うんですけど」と苦笑。「別に意識はしていないですよ。裏では楽しく話しておりますので」と舞台裏を明かして笑いを誘った。何を話したかは詳しく語らなかったが、中谷によると、中谷が先日に開いたプライベートジムのことなどを話し合ったとのことだ。

 とはいえ、順当にいけば拳を交える時が来る。初めて2人が同じ興行に出場する今回は、ファンの比較の目にさらされる前哨戦になるといえるだろう。

 井上はWBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)と対戦、スーパーバンタム級転向初戦となる中谷はWBC同級9位セバスチャン・ヘルナンデス(メキシコ)と対戦。目の前の一戦の重要性を問われた井上は「そりゃ大事ですよ。分かりますよね。お互い勝たなきゃいけない試合だと思うので、それは聞かなくても分かること」と、当然のように返答した。

 海外大手ブックメーカーのオッズは井上勝利が1・02倍でピカソ勝利が13倍、中谷勝利が1・1倍でヘルナンデス勝利が6・5倍で、ともに圧倒的な優位に立っている。勝負はゲタをはくまでわからないと言われるが、無事に突破してほしいところだ。