クマが人の生活圏に出没するケースが相次いでいる件で5日、秋田県に派遣された陸上自衛隊がクマ対策の支援活動をスタートさせた。鹿角市で箱わなの設置や運搬を担当する。駆除は行わない。
今年度だけですでにクマによる死者は13人に上る。秋田県内だけでも4人で、連日のようにクマの出没情報が続き、県民の不安は増すばかり。秋田県は自衛隊の支援を要請していた。
この日、県と自衛隊で協定を締結。今月30日までの活動で、鹿角市だけでなく、大館市や北秋田市での活動も行われる予定となっている。箱わなの設置以外にもドローンを使った情報収集や駆除されたクマの運搬等も担う。165センチの長さがある木銃(もくじゅう)という棒と撃退用スプレーを装備する。
クマが現れるのは秋田県だけではない。5日だけでも富山県、新潟県、岩手県、宮城県などで目撃され、富山のケースでは緊急銃猟による駆除が行われた。将来的には秋田県以外にも自衛隊が派遣される可能性もありそうだ。
「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」の候補30語がこの日に発表されたが、その中には「緊急銃猟/クマ被害」もノミネート。緊急銃猟とは市街地の銃猟を自治体判断でできるようにする制度だ。クマへの関心度が高まっている。
となると、小泉進次郎防衛相の動きも大事になってくる。元自衛隊関係者は「小泉氏といえば発信力が持ち味です。だからこそ現地視察でクマ対策への注目を集めることが期待されるでしょう。注目されれば法律のあり方やよりよい装備の議論がされやすくなります」と指摘した。
小泉氏の視察といえば、東京電力福島第一原発をめぐる処理水放出の際に福島の海でサーフィンを敢行したことが大きな話題となった。海の安全をアピールするのにこれ以上ないほどの効果があった。
さすがにクマと直接対峙するわけにはいかないが、小泉氏が現地入りし自衛隊員らを激励するだけでもニュースになる。クマ対策の議論にも影響が出るはずだ。












