ボクシング帰り、大手牛丼チェーン店「松屋」の前で足が止まった。そこには「ジャークチキン」なる文字と、こんがり焼けたおいしそうなチキンの写真。すぐにでも食べたかったが、異臭騒ぎになりそうなくらい汗臭かったので帰宅。

 こうなったら家で作ってみようと調べたところ、ジャークチキンはジャマイカ発祥のスパイシーな鶏肉料理とのこと。「ジャーク(jerk)」という言葉は、スパイスで味付けして焼くという意味を指す。何とこのジャークチキン、「松屋」だけでなく都内を中心に専門店の出店が相次いでおり、コンビニでも見かけるほど話題のフードだった。

 本場のジャークチキンは、オールスパイスやチリペッパーなどをミックスして作るのだが、雑な私にそんな高等芸は無理。ということで、Amazonで入手した「ジャークチキンミックス」と、冷凍庫の片隅で眠っていたささみで作ることに。作り方はカンタン。ビニール袋に筋を取ったささみ4本、ジャークチキンミックス・オリーブオイル各大さじ1、レモン汁小さじ1を入れ、もみこんで焼くだけ。もみこんだ後、冷蔵庫で1時間ほど置くと、味が染みてさらにおいしくなる。

 さて、気になるそのお味はというと…、がっつりスパイスがきいていて、ご飯というよりビールやハイボールが恋しくなる。ジャークチキンミックス単体でもいいが、好みでニンニクのすりおろしとチリペッパーを少々加えると、さらにインパクトが増す。そして、ささみよりも鶏もも肉や手羽先など、脂が多い部位のほうが格段においしく仕上がる。

 まだ日本の食卓で主役の座を射止めるほどではないが、いつもの唐揚げや焼き鳥に飽きた時の「味変アイテム」としては強力。スパイスの刺激にハマれば、気づけばリピートしているはず。次の晩酌のお供に、一度「ジャマイカの風」を呼び込んでみてはいかが?