天気が悪いと頭痛が増えたりする気象病の対策アプリ「頭痛ーる」に、ペット向け機能が搭載されて話題になっている。ペット向け機能が登場した経緯を聞いた。
【気象病を予測し体調管理をサポートするアプリ】
そもそも「頭痛ーる」が誕生したのは、天気が悪いと体調が悪くなる人が少なくないからだ。例えば台風が近づくと頭痛がしたり古傷が痛んだり、何かと不調になりがちだったりする。それは気圧の変化が原因の一つとなって頭痛、気分の落ち込みやだるさ、肩こり、めまいなど、さまざまな不調を引き起こす気象病であり、日本には気象病患者が1000万人ほどいるとされる。
実は気象病という言葉は10年ほど前にはあまり知られていなかったのだが「頭痛ーる」がこの言葉を一般的なものにしたといわれている。開発したのはコンタクトセンターをはじめとするアウトソーシングサービスを手掛けるベルシステム24(東京都港区)である。
「私どもには『お天気.com』の提供などのため気象予報士が数名在籍しており、中には気象と頭痛の関係を研究していたスタッフもいます。その経験を生かして気象と頭痛などの症状の関係を見える化するアプリを開発しました」と振り返るのは同社開発担当部門の安中朋哉氏である。
開発したアプリ「頭痛ーる」はスマホに無料でダウンロードできる。気圧の上下の変化が表示され、不調が起こりやすいタイミングを「警戒」「注意」「やや注意」「上昇注意」の4種類のアイコンで知らせてくれる予測機能、どのような気象条件で体調不良になったかを記録できる機能、記録した内容を振り返ることで自分がどんな気象条件で症状が起きやすいかが見えてくる振り返り機能を利用できる。
記録機能は、痛みの度合いや服薬記録(約8000種類以上の市販薬、処方薬から選択できる)などの機能があり、記録を続けると自身の傾向を把握でき体調管理に役立つ。振り返り機能では体調不良になるパターンが分かり、具合が悪くなる前に薬を飲んだり、スケジュールを調整したり、対策や心構えができる。
【ユーザーの声でペット向けに機能拡大】
ペット向け機能を備えるようになったきっかけはユーザーの声だった。同社では「頭痛ーる」アプリのレビューやSNSの投稿によってペットの体調管理に「頭痛ーる」を利用しているユーザーがいることを把握していた。またアプリ上で痛みや飲んだ薬の記録ができる画面で表示される「くすりの一覧」にペット用の薬を追加してほしいというユーザーからの依頼も多かったため、すでに数十件のペット用の薬を登録していた。
そこでペット向けの新機能の追加を検討する一環としてペットを飼っているユーザー向けのアンケートを実施したところ、気圧の変化がペットの体調に影響を与えていると感じている人が回答者の65%、ペットの体調管理に「頭痛ーる」を利用したいという人が88%いた。
この結果を受けて「おさんぽ注意指数」や「熱中症指数」などのペット向け新機能の開発に取り組んだわけだ。これらのペット向け機能は獣医師監修のもと気象予報士が指数を設計した。
「頭痛ーる」のユーザーは順調に増加中であり、今年9月現在で2300万ダウンロード。人間についてもペットについても体調管理においてますます存在意義を増していくことだろう。












