【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。人気ユーチューバーのヒカルさんが配偶者以外との男女関係を認め合う夫婦の形――オープンマリッジを宣言し、議論が巻き起こりましたね。ヒカルさんには「ハーレムを作りたい」という夢があるそうで、妻で実業家の進撃のノアさんに納得してもらったようです。今後の展開に注目ですね。
さて、そんなニュースに関連して今週は、欲望に忠実な主人公が魔性の少女に翻弄される新作アニメ映画「劇場版 チェンソーマン レゼ篇」(公開中)を紹介します。
同作は、藤本タツキ先生によるダークヒーローアクション漫画の劇場版です。公安対魔特異4課に所属するデビルハンターの少年デンジが近所のカフェで働く少女レゼに出会い、甘い言葉をささやかれて翻弄されていく――というストーリーです。
制作は、作画に定評のあるアニメーション会社のMAPPA。もう圧倒的な画力でしたね。最近のアニメ映画はどれも画(え)のクオリティーがすごく高いけど、今作は「チェンソーマン」らしさが光っていました。破壊的で、冒険的で、実験的な画が素晴らしかったです。
アニメの“静”と“動”も見事。静かな場面では主人公たちの感情や内面を描き出し、それが戦闘などで一転すると映像も書き殴ったような画に変わるんですよね。その爆発力にも震えました。
今作のポイントは、欲求に忠実な少年という新時代の主人公像にあります。「チェンソーマン」は、今までの「週刊少年ジャンプ」の代表作「ONE PIECE」「ドラゴンボール」シリーズのように世界に関わる使命や義務、野望みたいなものが全くないんですよ。デンジはただおいしいものを食べたいとか、女の子にモテたいとか、ぬくもりが欲しいとか、すごくシンプルな願望しか持ってないんですよね。
そこに残酷な世界のほうからぶつかってくる。主人公に偉大な使命を課さず、人間本来の何げない日常にある弱さや葛藤を前面に打ち出す。そうすることで、自分だったらどうだろうと視聴者に考えさせる点が非常に面白いと思いました。
「ジャンプ」三原則とされる「友情」「努力」「勝利」とか、全然当てはまらない。ただ女の子とイチャイチャしたいという欲望からレゼに振り回されるデンジに本当の人間味というものを見ました。
ユーチューブでカリスマ的な人気を誇るヒカルさんしかり、令和はそうした人間くささが人を惹きつけるのかもしれませんね。人間ドラマも含めて、ただ戦うだけのアニメじゃない今作をぜひ劇場で見てほしいです。












