【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。大阪・関西万博はお盆休みも絶好調。9日から最大9連休となったお盆休みでは、9日間で約135万人が来場しました。13日には帰宅困難トラブルが発生しましたが、「オールナイト万博」としてポジティブに楽しむ来場者の様子も話題となりましたね。大盛況の万博も残すところあと2か月です。気になっている方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 そんなホットな大阪・関西万博ですが、実は今ホラー界でも“関西”がアツいんです。今週は今最も話題のホラー映画「近畿地方のある場所について」を紹介します。

 本作は発行部数70万超えの大ヒット同名小説を映画化したものです。オカルト雑誌の編集者がある日突然行方不明に。消息を探る同僚と女性記者の2人は、彼が直前まで調べていた数々の怪現象や事件の謎が近畿地方のある場所につながっていることに気付く――というストーリーです。

 まずポイントとして挙げられるのが原作のすごさです。原作小説が「このホラーがすごい! 2024年版」で堂々の1位を獲得。爆売れしているんですよね。さらに、物語はもちろんフィクションなのですが、読者が「この場所ってここ?」みたいに盛り上がって、聖地巡礼にも派生しました。

 そんな話題作をホラー界を引っ張る白石晃士監督が満を持して映像化。「モキュメンタリー(フィクションをドキュメンタリー映像のように見せる演出法)力におぼれる」快作に仕上がりました。近年、モキュメンタリー、フェイクドキュメンタリーがネットを中心に話題なんです。いわゆるヤラセですよね。作り手も観客もやらせと分かった上で怖がるというのが一つのブームなんですよ。この映画は、ビデオテープが発掘されてそれを見るというホラーの流れを前進させて、それでじゃあ現地に行ってみようと展開する構造なんです。ドキュメンタリーパートとドラマパートの2重構造が素晴らしいと思いました。今まではドキュメンタリーかドラマかの片方しかなかったんですけど、この映画は両方の良いところをハイブリッドでミックスさせていたのが良かった。新感覚ホラーでめちゃくちゃ怖さを感じました。

 万博の開催期間中にモキュメンタリー小説として大ヒットした本作の映画が公開。いま近畿地方がアツいです! ぜひ本作をご覧になって万博と“ある場所”を探る旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。