〝大豊時代〟の到来だ。大相撲秋場所で横綱昇進後の初優勝を遂げた大の里(25=二所ノ関)が29日、茨城・阿見町の部屋で会見に臨んだ。

 大の里は28日の千秋楽を1敗で迎えた。本割で2敗の横綱豊昇龍(26=立浪)に押し出しで敗れたが、決定戦で豊昇龍を寄り倒しで下し、2場所ぶり5度目の賜杯を抱いた。

 会見で大の里は「今までの優勝とは、また一味違う感じもある。最高位の番付で優勝することは、先場所はかなわなかったけど、こうやって(横綱)2場所目で成し遂げられた。これからも(優勝)回数を重ねていきたい」と充実した表情を見せた。

 千秋楽の前夜には、師匠の二所ノ関親方(横綱稀勢の里)から「淡々といきなさい。考える必要はない」と声をかけられた。大の里は「14日目にあいさつしに行った時に言われて、あまりピンとこなかったけど、(本割で)1回負けてその言葉の意味が染みた。淡々とという言葉を自分で言い聞かせて、決定戦に挑むことができた」と明かした。

 先場所は平幕Vを許したが、今場所は豊昇龍と白熱した優勝争いを繰り広げた。その存在について「高校時代から1つ上の先輩で、大相撲の世界に入ってもずっと負けていた。こういう形で最後勝てて良かった。(豊昇龍が)先に横綱になって、自分もあの人の背中を追って負けたくないという気持ちを持って、横綱になれたと思うので。あの人の存在は僕の中ですごく大きいと思うので、これからも一緒に頑張っていきたいと思う」と力説した。

 これからも両横綱が角界をけん引していきそうだ。