自民党総裁選(10月4日投開票)では国会議員295人中、38人しかいない女性議員の動向が注目されている。応援した候補が総裁、そして首相となれば要職起用もあり得るだけに気になるところだ。

 本命視される小泉進次郎農水相が告示日に開いた決起集会には代理も含めて5陣営最多となる92人が集まった。推薦人に名を連ねた野田聖子元総務相、島尻安伊子元沖縄北方担当相、牧島かれん元デジタル相ら元大臣組がズラリ。昨年の総裁選に引き続き、小泉陣営に入った元女優の三原じゅん子こども政策担当相は選対本部長代理に就任した。

 また元SPEEDメンバーの今井絵理子内閣府政務官は推薦人こそ入らなかったが、副事務総長となった。現在も存続する唯一の派閥である麻生派に所属している。昨年は上川陽子元法相の推薦人を務めていたが、今回は熟慮の末に小泉氏の支援に回ったという。

 意外な組み合わせで驚きの声が上がったのは、元タレントの森下千里衆院議員が茂木敏充前幹事長の推薦人となったことだ。森下氏はXに「皆様、それぞれ応援されている方がおられると思いますが、茂木先生をどうぞよろしくお願い致します」と投稿し、茂木氏の第一声が行われた新橋SL広場前にも駆け付けた。「茂木氏の幹事長時代に森下氏は面倒を見てもらった茂木チルドレン」(陣営関係者)。茂木氏には鈴木貴子衆院議員、永岡桂子元文科相、上野通子元首相補佐官も推薦人を務める。

 高市早苗前経済安保相には、有村治子元消費者相、片山さつき元少子化相、松島みどり元法相、小野田紀美参院議員に加え、元おニャン子クラブの生稲晃子外務大臣政務官が推薦人となった。

 高市氏は安倍晋三元首相に師事しただけに旧安倍派の議員が多くバックアップしている。生稲氏も旧安倍派出身で、インスタグラムには「高市早苗候補を応援します! 女性初の総理大臣となって、自民党を変えていただきたい。日本列島を強く豊かにしていただきたいと、心から願っています!共に頑張ります!!」と意気込んだ。

 小林鷹之元経済安保相には猪口邦子元少子化相と向山淳氏、前回は女性推薦人ゼロだった林芳正官房長官は堀内詔子元五輪相が紅一点となった。

 タレント議員や女性議員は発信力が高く候補者のPRにつながる反面、目立てば炎上するリスクもあり、もろ刃の剣ともなりかねない。

 いずれも1回目の投票で、推薦人は支持する議員に投じることになるが、決選投票に残らなかった場合はどの陣営に回るかが注目される。候補者5人はともに新総裁となった暁には女性、若手の起用を明言している。

 昨年の石破政権誕生時には三原氏、阿部俊子氏が初入閣、今井氏と生稲氏がともに政務官に重用された例もある。党内融和が叫ばれるだけに女性、タレント出身議員は要職に抜擢される可能性が高そうだ。