元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が24日、自民党の鈴木宗男氏が主宰する「大地塾」で講演。自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した小泉進次郎農水相について言及した。

 進次郎氏はこの日、日本記者クラブ主催の公開討論会後、東京・秋葉原で党本部主催の街頭演説会に林芳正官房長官、高市早苗前経済安全保障相、茂木敏充元幹事長、小林鷹之元経済安全保障担当相たちと行った。

 まず、佐藤氏は進次郎氏が掲げた政策などに関して「ぼくは小泉さんが優勢だと思うよ。でも、定量的なデータで話すこと、あるいはエピソードで話した方がいいのか。これがごちゃごちゃになっている」とクギを刺した。

 進次郎氏の父・小泉純一郎元首相は北朝鮮の金正恩総書記の父・金正日総書記と2002年に日朝平壌宣言を交わしたことで知られる。

 北朝鮮問題をめぐっては金総書記が最高人民会議(19~21日)で「核を決して手放さない」と強調。その一方、米国が非核化を要求しなければ対話に応じる可能性がある考えを示した。

「(総裁選で候補者からは)北朝鮮との関係をどうしていくかという話は、あまり積極的に出てきていません」と指摘した佐藤氏は、北朝鮮問題を持ち出さない進次郎氏に苦言を呈した。

「それだったら(進次郎氏は)父(小泉元首相)が、金正恩さんの父(正日総書記)とやった日朝平壌宣言。(総裁選で)『私は息子として金正恩さんと日朝関係の正常化をする、拉致問題を最終解決する、それをやりたいと思う』と言うと、その報道というのは即時、北朝鮮に行って(正恩氏の妹)金与正さんや正恩氏が読むんです。なんで(進次郎氏は総裁選を)発信の場として一連のところを使わないのかと非常に思います」

 5人の候補者による総裁選は最終日(10月3日)までまだまだ続く。佐藤氏は進次郎氏に総裁選戦術について「いま目の前にいる日本のメディアにどう報道されて党員や国会議員にどう人気を取るか、という感じで動いているんで大丈夫かなと思う」と語った。