大相撲秋場所7日目(20日、東京・両国国技館)、元三役の幕内隆の勝(30=常盤山)が幕内若元春(31=荒汐)を突き倒しで下して6勝目(1敗)。取組後は「立ち合いで先手を取れて、流れが良かった。相手もよく見えていたし、足も出て落ち着いていた」と納得の表情を見せた。

 2場所連続勝ち越し中の隆の勝は、今場所も3日目から5連勝。好調の要因について「自分から攻められている。(立ち合いで)押されても慌てないで、相撲が取れている」と自己分析した。

 師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)はまな弟子について「今場所は安心して見ていられる。いい流れで安定感のある相撲を取っている」と絶賛。「場所に入ってからも(朝)稽古はいつも通りで四股、すり足とかをやっている。(場所中の)稽古もずっと流れを変えずに、験担ぎみたいなもんですね。先場所から体の調子も変わらないと思うけど、(好調の要因は)精神的に安定している」と明かした。

 昨年の名古屋場所で12勝を挙げたが、元横綱照ノ富士(現伊勢ヶ浜親方)との優勝決定戦で敗北。今場所の賜杯争いでは、横綱豊昇龍(26=立浪)が幕内唯一の無敗をキープしている。

 悲願の初Vを目指す隆の勝は「一日一番、それが大事だと思う」と静かに闘志を燃やした。