レスリングの世界選手権3日目(15日=日本時間16日、ザグレブ)、男子フリー74キロ級決勝で高橋海大(22=日体大)がアルバニア選手を下し、初の金メダルを獲得した。日本期待の星が、得意のタックルを武器に世界の頂点に立った。

 パリ五輪銅メダルの強豪に、臆することなく攻めていった。タックルで相手を倒し先制。3―2で迎えた第2ピリオドに相手が左ヒザを負傷し一時中断。再開後、高橋が8―2とリードしたところで相手が棄権し高橋の金メダルが確定した。

 高橋は「後味は少し悪いですけど、自分の持ち味を出しての優勝だったのでうれしいです。心を鬼にして戦った」と決戦を振り返った。

 前日の1回戦から5試合を勝ち抜き、決勝の日を迎えた。大一番を前に「緊張も不安もあったが、やるべきことを考えるとタックルしかない。出すだけだと思ったら、気持ちが楽になりました」と、武器にこだわる覚悟を決めていた。

 狙うは2028年ロサンゼルス五輪の金メダルだ。「タックル一本でいきます。これからも謙虚にひたむきにタックルを磨いていきたい」。若き世界王者が、さらなる成長を誓った。