謎に包まれた覆面芸術家バンクシーの正体が明らかになるかもしれない。

 ロンドンの王立裁判所の壁に8日、バンクシーの新作が描かれたが、ロンドン警視庁が8日、グレードI指定建造物への器物損壊の疑いがあるとして捜査を開始した。英紙デーリー・メールが報じた。

 8日に王立裁判所に描かれた壁画には、裁判官が小槌で抗議者を殴打する様子が描かれていたが、すぐに当局によってスクリーンで隠された。

 ロンドン警視庁は、グレードI指定建造物にバンクシーの新作が描かれたとの報告を受けて器物損壊の疑いで捜査を開始し、捜査を継続中だと発表した。

 バンクシーは30年近く匿名を保ってきたが、法廷に出廷する場合には氏名を明かさなければならない。

 バンクシーは8日、インスタグラムに「王立裁判所。ロンドン」というキャプションを付けて新作の画像を投稿した。

 血まみれのプラカードを掲げて地面に横たわるデモ参加者と、かつらとガウンを着けた裁判官の姿が写った画像だ。

 英国王立裁判所・法廷サービス(HMCTS)の広報担当者は「王立裁判所は指定建造物であり、英国裁判所・法廷はもともとの特徴を維持する義務がある」と述べ、バンクシーの新作は建物から撤去される予定だと発表した。

 また、ロンドン警視庁の広報担当者は「9月8日、警察官らは王立裁判所の建物の横に器物損壊があったという報告を受けた。調査は継続中」とコメントした。

 5000ポンド(約99万8000円)を超える損害が発生した場合、器物損壊罪では最長10年の拘禁刑が科せられる可能性がある。一方、損害額が5000ポンド以下の場合には、3か月の拘禁刑または2500ポンドの罰金が科せられる可能性がある。