涙の裏に覚悟が垣間見えた。バレーボール女子の世界選手権(7日、タイ・バンコク)、3位決定戦が行われ、世界ランキング5位の日本は同2位のブラジルに2―3で敗戦。2010年大会以来、15年ぶりのメダルにはあと一歩届かなかった。

 この日、主将の石川真佑(ノバラ)はチーム2位の23得点をマーク。エースとして要所で得点を重ねるも、ジュースとなった第5セットは石川のスパイクがブロックされて勝負が決した。「思い切り打ち込んだけど、シャットされて負けてしまった事実は変わらない」。大黒柱として存在感を示し続けた一方で「また成長できると思わせてもらった1本だった」と悔しさをにじませた。

 前哨戦のネーションズリーグに続き、再び4位で大会を終えることになった。「やっぱりどんな1点でも取ったら1点だと思う。もちろん思い切り打って気持ちよく1点を取りたいけど、25点を先に取ったら勝ちなので」と改めて1点の重みを感じた戦いとなった。

 今季は古賀紗理那さんから主将の座を引き継いだ最初の1年。「言葉で伝えるのが主将のあり方だと思うけど、今はプレーでしか引っ張ることができないのが課題」と反省したが、裏を返せば伸びしろがたっぷりとも言える。

「私たちにとって成長できるきっかけにもなった。一人ひとりが成長して、まずは来年レベルアップしたチームをみなさんに見てもらえるように頑張りたい」

 21年東京五輪、24年パリ五輪はともに1次リーグ敗退。リベンジを目指す28年ロサンゼルス五輪へ、今季の経験を生かすことはできるか。