日本サッカー協会は28日、国際親善試合メキシコ戦(9月6日=日本時間7日、カリフォルニア州)と米国戦(9日=同10日、オハイオ州)に臨む日本代表メンバー25人を発表した。

 千葉市内で会見を行った森保一監督(57)は、来年の北中米W杯開催地での遠征に向けて「米国で試合ができるということで、本番を想定したこともたくさんできる」と〝仮想W杯〟に位置づける。メンバーは主将のMF遠藤航(リバプール)、MF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF三笘薫(ブライトン)ら主力を順当に選んだ。

 この日の発表を受け、元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は、極めて重要な2試合との見方を示した。「開催国はポット1に入るわけだから、本番で(1次リーグの)同じ組になる確率は高い。ここらで勝てないと(32強の)決勝トーナメントの戦いは厳しくなる。今回の戦いで日本の現在地、世界との差がはっきりするだろう」

 日本の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは17位で、メキシコは13位、米国は15位。順位的に格上チームと敵地で戦うだけに「特にメキシコには簡単に勝てない。激しいし、ずる賢い。一発のスルーパスなど勝負強さもある。ただ、ここで勝てればベスト8以上の可能性も高くなると思う」と指摘した。

 より重要な場だからこそ、代表定着を狙う選手にとっては大チャンスだ。武田氏は「ここで活躍すれば、レギュラーに近づくし、できなければケガから戻ったこれまでの選手にポジションを取られる」。中でも守備陣の負傷者続出でチャンスを得たDF荒木隼人(広島)やDF安藤智哉(福岡)をはじめ、激戦区ボランチで定位置確保を狙うMF佐野海舟(マインツ)らには正念場となる。

 森保ジャパンは米国遠征を成功させ、W杯の結果へとつなげることができるか。