東京・足立区の商業施設で30代の女性を執拗に追い掛け、顔にカラースプレーを吹き掛けた職業不詳の根岸秀男容疑者(61)が先日、逮捕された。7月1日に事件を起こした後は、ホテルなどを転々とし、所持金が尽きて帰宅したところで5日に逮捕された。

 根岸容疑者は「スプレーで目つぶしして動けなくなったところを刃物で刺そうと計画していた。借金があり刑務所に入れば生活に困らないと思った」と容疑を認めている。

 実は、根岸容疑者には、ビジュアル系バンドのカメラマンの過去があった。「アンチフェミニズム」のボーカリストで、「ザ・デッド・ポップ・スターズ(dps)」のドラマーのKENZIの専属カメラマンだった。しかし、失踪したのだ。

 KENZIの2010年10月のブログによれば、容疑者は自宅から撮影現場に向かう途中で失踪し、捜索願が出されていた。

 また、dpsのギタリストの秀斗のブログによると、2011年1月に戻ったことが記されていた。

 今回の事件を受けてKENZIは「ニュースを見てびっくりしました。僕と一緒にいる時は楽しんでいはったから、よけいつらく。もっと一緒にいたら、こんなにならなかったかもですが。被害に遭われた方の精神、心が心配です。全然会ってないけど、ねぎっちゃん何やってんだ!バカたれ!!ショックです」と語る。

 容疑者は、2000年頃から、dps、アンチフェミニズム、およびKENZIが主宰するアナーキストレコード所属のバンド、KENZIの紹介で当時のビジュアル系ブームを牽引した多くのバンドを撮影した。さらに、アンチフェミニズムの欧州、米国ツアーに帯同したことがある。

 KENZIは「行方不明になる前は、3日に一度は一緒にいた仲でした。駆け出しの頃はヘタでしたが、僕のアドバイスなどを素直に聞いて、腕前があがり、ライブ写真や写真集を撮ってもらいました。家族から一週間連絡取れないと連絡あり、家族と警察へ行きました。3か月後ぐらいに謝罪の電話が来て、安心しました。それからまた連絡とれなくなり、周りからも『2回目はもうないよ』と信用がなくなり、連絡を取らなくなりました。最後に会ったのは、dpsの周年ライブかもしれません」と話している。