日本代表の森保一監督(56)が4日、欧州視察を終えて羽田空港に帰国した。約2週間にわたる日程で訪れたのはベルギー、スウェーデン、チェコ、オーストリア、ポーランドの5か国。リーグの格からすると、いわば〝脇役選手〟に熱視線を送った意図は、どこにあったのか。

 欧州5大リーグの新シーズンが、まだ開幕していない時期。これまでの欧州視察は、森保ジャパンの主力クラスやそれに近い選手が視察目的だったが、今回は異なる趣旨だった。

 指揮官は、計8試合に足を運び、ポーランド1部レギア・ワルシャワのMF森下龍矢、ベルギー1部シントトロイデンのDF谷口彰悟らA代表経験者から、スウェーデン1部ユールゴーデンのDF小杉啓太、ベルギー1部ウェステルローのFW坂本一彩ら、A代表に縁のない若手選手にも目を光らせた。

 映像ではチェックしているものの、なかなか生観戦する機会が少なかった選手に関して「今後の成長を期待できる選手が多かった。どんどんチャレンジしてもらって、自分の殻を破って、突き抜けていってほしいと思える選手たちを見させてもらった」と、さらなる進化を求めた。

 得点でアピールした坂本については「彼の特長を見られてよかった。攻撃的な部分で瞬間的にマークを外し、どこにコースがあるのかということも恐らく把握した中でのシュートが、(チームの)3点目につながったと思う」。また、ベテラン・谷口に関しても短い出場時間だったとはいえ「彼が入って落ち着いてバランスよく戦えるようになった」と評価した。

 ただ、9月に行う米国遠征のメキシコ戦(同6日=日本時間同7日)と米国戦(同9日=日本時間同10日)は、6月に未招集だったMF三笘薫(ブライトン)ら主力を勢ぞろいさせる方針。新顔が割って入るのは厳しいが、指揮官は今回の視察組も含め「テーブルに上げて考えたい」。多くの選手が監督の視界に入っていることを示し、モチベーションをアップさせる狙いがある。

 来年の北中米W杯へ向け〝森保効果〟で大化けする選手が出現なるか。