何とか勝ち星を拾った。大相撲名古屋場所12日目(24日、愛知・IGアリーナ)、新横綱大の里(25=二所ノ関)が幕内一山本(31=放駒)を押し出して3敗を死守。優勝戦線に踏みとどまった。

 最初の相撲では大の里がまともに引いて一方的に押し出され、行司軍配は一山本に上がった。審判から物言いがつき、協議の末に大の里の体が飛ぶのと一山本が落ちるのが同時と判定。横綱が〝命拾い〟する形となった。取り直しの相撲でも、大の里が再び引いて押し込まれる展開。土俵際で残して逆襲し、最後は押し出して勝負を決めた。

 取組後の大の里は「しっかり残り3日間、集中して頑張ります。優勝を意識せず? しっかり3日間、取り切ることだけを考えて頑張ります」と気持ちを引き締めた。

 高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「(最初の相撲は)流れから言ったら一山本。(一山本が)落ちるのと(大の里が)飛ぶのが一緒ぐらいに見えたので、物言いをつけた。一山本の勝ちか、もう一丁。大の里の勝ちはない。攻められている方なので」と説明。大の里の相撲内容については「1回目に引いてしまって、2番目の相撲も残像が残っていたのでは。悪い癖が出た」と指摘した。