20日の参議院選挙では、事前の予想通り与党が大敗し、自公の過半数割れが決まった。石破首相が続投するしないに関わらず、与党にとってより厳しい政権運営が待ち受けるのは間違いない。
選挙開けの22日、日経平均は一時前週末比456円高と急反発した後、233円安まで反落。結局は44円安で大引けを迎えるなど、値幅の大きい1日となった。今後も政権基盤が不安定な状態が続くことを考えると、当面は価格変動の大きい相場が続きそうだ。
このような状況下でいったい何を買い向かえばいいのか。当欄では、主に国策の追い風を受ける銘柄に注目しているが、国策を実行する基盤自体が揺らいでいる。今後、野党の中でどの党がキャスチングボートを握るかによって、各政策の実施強度は変わってくるだろう。それによって、注目の相場テーマが様変わりするかもしれない。
現状の政策の中で、積極的に推進される可能性が高いのが原発の再稼働だ。この参院選で大幅に議席数を伸ばした国民民主党と参政党は、原発再稼働に前向き。特に、参政党は「次世代原発への積極投資」をうたっている。
直ちに原発〝新設〟が始動するわけではないが、折しも22日、関西電力社長が原発の建て替えに向けた地質調査を再開する方針を発表。これを受けて、三菱重工や西華産業、東京産業といった三菱系の機械商社が買われた。原発関連は、将来的な「原発ゼロ」を掲げる立憲民主党やれいわなどが多数派とならない限り、折に触れて人気の相場テーマに浮上するだろう。
原発関連として、核燃料の輸送容器や放射性廃棄物処理設備など、原発関連事業を幅広く手掛ける木村化工機(6378=980円)は外せない。2021年につけた高値1150円を上抜けてくれば、上昇に弾みがつく可能性がある。
穴株としては、原発向けバルブアクチュエータで約9割のシェアを占める日本ギア工業(6356=575円)が面白そうだ。原発以外に、船舶向けアクチュエータも手掛けており、以前、当欄で紹介した船舶関連として人気化する公算もある。22日は株価が10%超の上昇となったが、PBR(株価純資産倍率)はいまだに1倍を大きく下回っている。
今回、原発関連株は「建て替えに向けた地質調査」という材料で買われたが、今後も再稼働や建て替え絡みのニュースが出るたびに人気化することが予想される。過熱局面で買い向かうのではなく、押し目あるいは落ち着いている時に拾っていきたい銘柄だ。(株価は22日終値)












